2009 10 31

何故匿名なのか

高幡不動で電車を降りると、ゴムが焼けたような臭いがすることがある。 あれは何の臭いだろう。 ちょっと遅い時間帯の方が、より強く臭う気がする。

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嘘か本当か婚活ブームの一方で、女による結婚詐欺まがいの連続殺人事件も流行していたりする。 散々貢がして、金が尽きたらさようなら。 なんてのは、バブル以前から何度も聞いた話だが、その 「さようなら」 が殺してしまうってのは新しいかもしれない。 恐ろしい世の中になったものだ。

ところで、事件を報じるテレビの映像だが、被害者は顔をさらされているのに、加害者の顔はぼかされたままなんだよな。 それぞれ単独ならまだしも、並べて報じられたりするものだから、そのバランスの悪さがとても気になってしまう。 というか、異常に見える。 この段階でまだ加害者の実名を出さず 「女」 と表現するのは何故か。

逆に、押尾の件の死んだ女は、まだ匿名のまま。 なんだろう、この違いは。

こうした事件だと必ず 「騙された方も悪い」 なんて言われるんだけど、性犯罪の被害者の扱いに 「それはセカンドレイプだ」 なんて言う人は、こうした事件の時は何も言わないのかね。

そうはいってもネットの時代。 加害者の小嶋佳苗と思われる画像をもう見ちゃったんだけど、まあ、デブスなんだよな。 それで思ったんだけど、この人、不細工だってことで結構辛い思いをしていたのかもしれない。 いろいと辛い経験が積み重なって、この人の中では、 「男なんてみんな死んじゃえばいいのに」 なんてことになっていたのかもしれない。 事件は、もちろんまずは金を得るこだが、同時に男への復讐もあったのかもしれない。

仮に復讐だったとして、どうなんだろう、少しでも気は晴れるものなのかな。 彼女が騙して殺したのは、普通ならもう結婚相手が見つかりそうにない中年から老人。 もちろん、だからこそ狙い目なのだが、逆に、そんな相手しか騙せない騙されてくれない、ということを否応無く意識させられることにもなるだろう。 いや、そんなストレスフルな日々だからこそ、殺すことも躊躇わなかったのか。 大人に苛められたから子供で憂さ晴らし。 でも、そんな自分の姿が惨めで、憂さ晴らしがついエスカレート、みたいな。

ま、実際のところどうなのかは判らないが、犯罪を正当化するに足る理由が彼女にあるとは思えないな。 というか、単に頭のおかしい女だったってことなんだろう。

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高幡不動は菊祭り。 賞の評価対象となる展示の菊は、まあ毎年同じようなものなのだが、そうじゃない賑やかしの方は、毎年ちょっとずつ無駄に進化していたりする。

廃タイヤ

そんな無駄な進化の一つ。 自転車の廃タイヤを利用した、くるくる回るオブジェ。

この下に、菊の亀がいることから察するに、海中の雰囲気を出すことを狙ったものなんだろう。 まあ、その努力は認めないでもないのだが…

菊祭り

で、菊。 こうして並んでいると、なんだか動物のように見える。 いまにもひょいと歩き出しそうな。