夜泣きする生後3ヶ月の次女を、激しく揺さぶって大怪我をさせたとして、24歳の父親が逮捕された。 「育児疲れでストレスがたまっていた」 とのこと。 次女は脳に傷害を負い、後遺症が残るかもしれないらしい。
そんなニュースに思い出すのは、同僚に最初の子供が出来たときのこと。 もう、見るからに消耗してた。
毎日、昼夜関係無しに、2時間置きぐらいに起きて泣くんだよ。 腹が減ったらしくて。 それ以外にも、眠いからって泣くんだよね。 眠いなら眠ればいいのに。 一日中家にいるかみさんは、そんなのに一日中つきあわされてるからって、すっげー不機嫌でさ。 「男は仕事に逃げられていいよね」 なんて嫌みを言い始めるし。 寝不足で仕事してるんだって辛いって言ったら、余計不機嫌になって、こんな給料じゃやっていけないとかね。 その横でまた子供が泣き出して、ほんと、一瞬だけど、殺意が沸き上がるときも有るよ。 まあ、それもあと数ヶ月だと思うけど。 でも、その数ヶ月が、すっげー長いんだよなぁ…。
なんて、げっそりした顔で。 同じぐらいに子供ができたのが多いんだが、みんな同じようなことを言ってたな。 だからって子供への暴力(?)が正当化される訳ではないが、一方的に親が責められるのも気の毒な気がする。
まあ、それはそれとして。 昔の大家族と違って、周囲に子育ての経験者がいないのが、今の核家族。 妊娠した親のために、子育ての基本を教育するような制度が有ってもいいかもしれないな。 あ、いや、逆の方がいいか。 子育て資格試験に合格するまで、子供を作ってはいけない。 そのぐらいやらないと、馬鹿の再生産に歯止めが利かないだろうから。
とは言え、やるなと言われてやらないようなのばかりなら、問題はとっくに解決しているんだよな。 そうじゃないのは、そうじゃない奴ばかりだから。 しかし、無許可で妊娠したものを強制的に中絶させる訳にもいかないだろうからなぁ。
いっそ人体改造に手を出すか。 無神論の技術立国として。 子育て資格試験に合格するまで、男は射精、女は月経が抑制される。 その代わり、子育てには厚く補助する。 まあ、これはこれで恐ろしい社会ではあるが、今の世の中が抱えている問題の何割かは解決されそうな気がするな。
そうそう、子育てについてもう一つ。 産後、妻は一時的に夫が嫌いになることがあるってことも、予め知っておくべきだろう。 「一時的に」 というこの期間は、数ヶ月から10年以上と個人差があり、最悪は嫌いになったままだそうだ。
そうならない人もいるが、そうなる人は確実にいる。 しかも、出産前の仲の良し悪しにはあまり関係がないらしい。 そうなる割合がどの程度なのかは知らないが、嫌われた夫はもう不幸と言うしかないな。
期間の長短は、夫の態度にもよるのだろう。 耐えて歩み寄ろうとするか、開き直って嫌い返すか。 しかし、訳も判らず嫌われた日には、改善しようと努力する気にはなれないよな。 せめて、期限を切って耐えてみるぐらいか。
ま、俺は子供は要らないから、関係無いんだけどね。