2010 01 09

弐詣

多摩モノレールの終点の上北台から10分ぐらい北に歩くと、多摩湖にたどり着く。 多摩湖は上下に分かれていて、分け目は道になっている。 その道を渡ると、西武ドームが見えてくる。

西武ドームの2

フリーマーケットをやってたので入ってみた。 中から見ると、いかにも 「とりあえずドームを被せてみました」 って感じの吹き曝し。 屋根に比べると支柱がやけに細く見える。 それにしても何で密閉しないんだろう。 空調の節約だろうか。 ま、なんでもいいか。 フリーマーケットは、特に見るべきものはなかったな。

狭山不動尊

ちょっとした丘に色んな建物が犇めいている。 なんだか統一性が無いなと思ったら、割と新しく開いた場所に、各地の古い建物を移設したものなんだそうだ。 大黒天とか弁天とかの幟が立っていたところから察するに、この中だけで七福神巡りが出来るようになっているんだろう。 七福神巡りはどうでもいいが、鐘が撞き放題なのは良かったな。 せっかくだから俺も一発鳴らしてきた。

狭山不動尊

ここは丘の頂上。 建物と灯籠とをセットで移設したのかと思ったら、建物は井上馨邸から、灯籠は旧台徳院霊廟からだそうだ。

山口千手観音の仁王像

仁王像。 羅漢像かもしれない。 違いはよく判らない。 表情とか、バランスとか、なんか Street Fighter シリーズに出てきそう。 殺意の波動に目覚めてそう。 ファンシーな二プレスは誰の趣味?

山口千手観音

狭山不動尊の隣にある。 看板には 「山口千手観音」 とあったが、正式な名前は金乗院なのかもしれない。 千年の歴史だそうだ。 そしてここでも七福神。 武蔵野七福神と書いてあった。 さっき狭山不動尊で見たのも、武蔵野七福神のうちなんだろうか。

山口千手観音の壁の龍

本堂(?)は日本風だが、その他の建物は異国風味。 壁やら仕切りやらは全て龍が這っている。

右手の奥には、壁一面の水子地蔵。 水子地蔵って、たいていこうして集団になってるんだよな。 なんでだろう。 親の罪の意識(?)が、少し楽になったりするのかな。

山口千手観音の五重塔

千体観音堂という五重塔は八角形で、これまた中国風。

山口千手観音のマニ車

本堂の壁にはマニ車がずらりと並んでいて、廊下を巡りながら回すようになっていた。 こちらはチベット風。

通る人が皆このマニ車を回すのだが、その表情が外人と日本人とで結構違うのが面白かった。 外人さんは割とまじめな感じ。 日本人は遊び半分な感じ。

しかし、回しただけでお経を読んだのと同じってのは、どうなんだろうね。 なんか、あまりにも安易な気がするのだが。 いや、その安易さこそが目的なのかもしれないのか。 「ありがたいお経はあるが、多くの人はそれを読めない。 しかし、読めない人こそが救いを求める人なのだ。 読んで聞かせるには限界がある。 ではどうすれば…」 なんて考えた末に生み出されたとか。

ま、起源はどうであれ、今は賽銭集めのために回されてるんだよな。 「マニ」 ってのも、梵語よりは英語の方が相応しいのかもしれない。 金は天下の回りもの。 って、うわ、こんなことで何かちょっとうまいこと言った気になってしまった自分が嫌だ。