2010 06 24

外回り

打ち合わせ3件を都心で、うち2件は喫茶店でという、テレビの中のサラリーマンみたいな一日だった。 コーヒーの飲み過ぎで腹がタプタプする。

田町駅から最初の打ち合わせ先に歩いている途中で、痛車を見た。 光岡のラ・セードというクラシックカー風の白い車体に、VOCALOIDが。 ボンネットには初音ミク。 左のドアには鏡音リンとレン。 見えなかったが、右のドアにはきっと巡音ルカがいたのだろう。

実際に見て、何であれを 「痛車」 と言うのかがよく判った。 派手に目立ってはいるのだけど、見ているこっちが感じるのは 「あー…」 というガッカリ感。 磨き上げられた車体に、奇麗にきっちりと貼られた(塗装された?)キャラクター。 凄いとは思う。 でも、1mmも羨ましくない。 むしろちょっと気の毒になって、ただもう 「あー…」 としか出てこない。 そんな感じ。

痛い車にも色々ある。 判り易いところでは、珍走団の出っ歯竹槍。 デコトラもそうか。 公道レースで勝っただけ星のマークを貼付けた外車なんてのも、地味に痛い。 そして現代の痛車。 共通するのは、越えなくてもいい線をわざわざ越えてみせることか。 それぞれ方向は違うけど。

こうした人たちは、同好の仲間からの賞賛と、一線を越えない人たちからの軽い非難(?)と、どっちを求めてるんだろう。 もちろんどっちもあった方がいいんだろうけど、どっちかというと後者じゃないかって気がするな。