2010 09 08

雑巾ならくれてやる

臓器提供に関するニュース。 読売新聞から。

脳死による臓器提供が家族の承諾だけで初めて実施された8月、日本臓器移植ネットワークのホームページを通じて臓器提供を拒否する意思を登録した人が急増したことが6日、わかった。

現在の臓器移植法では、本人が生前に拒否の意思表示をしていなければ、家族の承諾だけで臓器提供ができる。 ネットワークへの意思表示は、臓器を、

  1. 脳死と心停止のいずれの場合でも提供
  2. 心停止の場合のみ提供
  3. 提供しない

の3種類があり、これまで(3)は2%に過ぎなかった。 ところが、8月9日に家族承諾による脳死判定がおこなわれたのを機に登録者が相次ぎ、8月の登録者では(3)が10%を占めた。 (1)は86%、(2)は4%だった。

生きてるうちに提供。 ただし死刑判決を受けた場合。

なんて選択肢もありだと思う夏の日。

まあしかし、俺も臓器提供は気が進まないな。 「輸血なんかするか。 蚊に吸わせてもお前にはやらない。 臓器? 雑巾ならくれてやる」 とまでは言わないけど、微妙に嫌だ。 俺が死んだあとに誰かが得してるってのが嫌なんだろうか。 そんなちっちゃい自分も嫌だが、はっきり否定できないところが、ねえ。

事前に受け取る側を紹介するのはどうだろう。

お預けを食らってる犬のような目で俺を見ているくせに、妙におどおどと下手に出る相手と、死後の臓器を人質(?)に無理難題をふっかける俺。 ちょっとでも気にくわないことがあると、 「じゃあいいよ、油こってりのステーキでも食ってくるから」 なんて、プラスだかマイナスだか判らない脅しをかけたり。 そんな殺伐とした毎日で最後を飾るのだ。

って、なんか知らんがのりのりだな、俺。

しかし、こうしたときに、自分が提供される側になることをまるで想像しないのが、健康ってことなんだよなぁ。 良いんだか悪いんだか。