2010 10 03

フィルター

尖閣諸島の問題で、中国と日本政府の対応に抗議するデモがあったんだそうだ。 渋谷辺りで2600人程があつまったとか。 外国のメディアには取り上げられたらしいが、国内メディアは完全スルー。 これが報道の自由ってやつか。 って、今更ではあるけど、何とかならないものかな。

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「かんごしの『し』ってどっちだっけ?」

「師匠の師じゃないですか?」

「やっぱり? でも、変換すると武士の士になるんだよね」

「そうですか? あ、本当だ。 でも、結構間違った変換も出ますからね」

「そうだよねぇ…あぁ、でも、どっちも有りな気もしてきた」

「元々そう意識して区別してないですからね」

「いや、逆。 きっちり区別するんだよ」

「何をですか?」

「ランクっていうのかな。 看護師は婦長とかで、看護士は下っ端。 ジェダイマスターとジェダイみたいな」

「ああ、成る程」

「マスター・ナース」

「なんか強そうですね」

そもそも 「かんごし」 自体が打ち間違いなので、その間違いを更に変換ミスされても腹も立たないが、しかし看護師ぐらいはちゃんと変換してほしいものだな。 なんて仕事の最中に思ったことを家に帰ってから思いだして、調べてみたら、やっぱり正しいのは 「看護師」 だった。 が、元々は女か男かで 「看護婦」 と 「看護士」 に別れていたのが、2001年に男女同じく 「看護師」 に統合されたともあった。 すっかり忘れていたが、言われてみれば確かにその通り。 つまり、変換して 「看護士」 が出てくるのも間違いって訳でもないんだよな。 ただ時代にそぐわなくなっただけで。

ついでに言えば、 「看護士」 と変換された時にかつての看護婦男性版だと思い至らないのは、俺の中にもちゃんとフィルターがあるってことなんだよな。 って、ここで 「ちゃんと」 と表現するのも間違ってるのか。

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青い花

一斉に咲いて目立つか。 じわじわと長く咲いて目に留まる期間を長くするか。 路傍の花にもそんな葛藤が有るのだった。