2010 10 25

それは誰の意見か

耳掻き店員の女とその祖母を殺害した男に死刑が求刑された。 裁判員裁判で死刑が求刑されたのは初めて。

この件に関する論評のほとんどが 「裁判員は死刑を言えるのか?」 という方向に書かれているように見える。 行間をあえて埋めるなら、 「死刑でもおかしくない犯罪に対して、内心の恐怖や罪悪感に打ち勝って、死刑を言えるのか?」 ぐらいか。

殺されたのがライト風俗嬢だという取り上げられ方が全くと言っていいほどないのも、その方向。 まあ、風俗嬢だから殺されてもいいって訳じゃないんだけど。 裁判の中ではもっと違う扱いなのかな。 未成年の方から望んだ援助交際で買った側が処罰されるなら、女に不慣れな男を入れあげさせるのも、もうちょっと非難されてもよさそうなものだが。

裁判員がこれらの記事を目にしているのかどうかは知らないが、もし目にしているなら、本来自分が思っているよりも厳しい判決をしないと、感情にとらわれない判断をしたと思えなくなるような圧力になるのではないかと思う。 死刑判決の場合は、裁判官と裁判員が死刑を執行するとなっていたら、果たして死刑という判決が下るのだろうか。 って、それはまた違う話か。

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トリンプの直営店ブランドAMO'S STYLEでは、 「彼氏のハートをメロメロにする!」 をコンセプトに、究極の下着を完成させたんだそうだ。

企画スタートから365日を要し、延べ7000人の女性の声が活かされている

とのこと。 まあ、意気込みは伝わってくるが、努力の方向は間違ってるよな。 彼氏をメロメロにする下着をつくるのに、なんで女性の声を聞いてるんだか。

その女性の声が、つきあっている彼に訊いた結果であっても、何ら信頼性は上がらない。 というのも、女から 「これどう?」 なんて訊かれた場合、まともな男なら最も面倒の少ない、つまり女の機嫌を損ねない無難な回答をして終わるからね。

実際、完成したというその究極の下着を見てみたら…すみません見ました…見てみたら、フリルまみれのピンク一色。 もう全然駄目だ。 フリルとか可愛いと評価するのは女だけだっていい加減に気付けよ。

この際だから男目線を教えてやろう。

フリルは不要。 むしろ下着が不要。

ま、そこは百歩譲るとしても、少なくとも俺の周囲では、レースはありだがフリルはないぞ。 真実から目を背けるな。 見たいものではなく、見るべきものを見ろ。