2011 01 29

何が本当か

先日のアジアカップ日韓戦に絡んだ(?)ニュース。 読売新聞から。

神奈川県小田原市の市立中学校で、1年生の女子生徒(12)が音楽室で、同級生の女子生徒(13)を切り出しナイフ(刃渡り6.3センチ)で切りつけ、背中と左手に約1週間の軽傷を負わせていたことが28日、わかった。 小田原署は26日、女子生徒を傷害の非行事実で小田原児童相談所に通告した。

同署や市教委によると、女子生徒は26日午前8時45分頃、授業が始まる前、工作用ナイフで同級生の背中を切りつけた。 同級生はとっさにナイフを握り、左手中指に切り傷を負った。 この直前、女子生徒の父親が韓国籍であることを複数の男子生徒がからかい、その後、同級生が 「お前の席じゃない」 と言って女子生徒が座っていた椅子を押したという。

小田原署幹部によると、女子生徒は調べに対し、 「サッカーのアジア杯日韓戦の翌朝で、父親が韓国籍であることをなじられた。 脅せばいじめがなくなると思い、ナイフを持っていた」 と話しているという。

いろんな所にこのニュースが転載されて、いろいろとコメントが付いているのだが、ちょっと驚いたのは 「苛めた奴は死んでもいい」 なんてのが結構多いこと。 ナイフで切りつけた少女の言葉として報じられているものを、素直に信じているのは何故? 好意的に解釈すれば正義感なんだろうが、この手の正義感は危険な臭いがするんだよな。 モンスター○○になりそうな。

仮にこの記事が正しく経緯を記していたとするなら、女の子は、男の子に苛めを受けたのに、持ってきたナイフを苛めを受けたのとは別の女の子に向けた訳だ。 それはつまり勝てそうな相手に対してより酷い暴力を振るっている訳で、やってることはやっぱり苛めだろう。 いや、ナイフで切りつけるのは、苛めじゃなくて犯罪か。

それにしても、この記事は随分と曖昧だよな。 椅子を押した同級生は、切りつけられた女の子? 犯人の女の子が座っていたのは誰の席? 切りつけられた女の子の席だったりしないのか?

日韓戦が関係あるのかどうかは知らないけど、例えば今の時期に

なんてクラスで話してた。 そのクラスには韓国人の子もいた。

そんな状況を、その子が国籍のことで苛められたと訴えた場合、これは苛めになるのだろうか。