2011 03 11

大地震

3時半からの会議の準備をしていたところで揺れ始めた。 すぐに収まるかと思ったら、そのままどんどん激しくなって、何故か半笑い。

一旦収まって、久しぶりに凄かったねなんて言ってたら、更に強力なのが追撃。 多くの人が自主的に机の下へ。

気がつけば、サーバールームで作業していたはずの中国チームが、隣の机の下に。

「どうしたの? わざわざこっちまで来て」

「あっちは寂しいです」

ちょっと可愛いじゃないか。

ようやく揺れが収まって、会議の準備を再開。 が、若手に手伝ってもらって印刷した資料を綴じていたら揺れ再開。 さっきよりは緩い感じ。

「身の危険を感じたら、こんなの投げ出して机の下に入ってね」

「はい。大丈夫です」

何が大丈夫なんだろう?

ようやく綴じ終わった辺りで、庶務さんが防災頭巾を配り始めた。 「外に避難します!」 との声も聞こえてくる。 「?」 な顔をしている中国チームに、早くもかぶっている他課のおばちゃんを指して、あんな感じと使用方法説明。 何故か大受け。

何となく和んだところで、避難準備を指示。 荷物とか、上着とか。

「渡邊さん、彼等を連れて行ってください。小学校のグランドです」

「連れてくのはいいけど、小学校ってどこですか?」

「さあ…」

「…」

まあ、適当に誰かについていけばいいか。

この判断は映画だと死亡フラグだが、現実は甘い。 無事小学校へ。

クソ寒い中、30分ぐらいダラダラ。 ワンセグで見た津波が凄い。 家も船も自動車も、まるで砂浜に並べたミニチュアのように流されていた。

「この後の会議、どうしますか? 後で戻ってやります?」

「今日は無理でしょ」

「でも、やらない訳にはいかないですよね。 明日とか?」

「じゃあ明日。 メンバーはちょっと足りないけど」

と、それだけ決めて解散。 帰宅するなり、会社の食堂で電車の運転再開を待つなり、各自判断で行動することとなった。

一応駅を覗いてみたが、電車復旧の目処無し。 バス。 長蛇の列だが、到着は30分以上先。 タクシー。 更に長蛇の列だが、肝心のタクシーが全く来ない模様。 ということで、風邪で頭が痛いにも関わらず歩いて帰ることにした。 およそ一時間半。 しかし、散歩が趣味だけあって、歩いていると意外に楽しくなってきた。

自宅についたのは6時過ぎ。 被害ほぼ無し。 本棚の上の蛙が飛び降りていたぐらい。 炬燵に入っていたら足がつった。 今日はこれが一番痛かった。