2011 03 25

腐りそうな蜜柑

都立蒲田高校では、入試の成績だけなら合格の生徒を、茶髪や服装などを理由に、校長の指示で不合格にしたのだそうだ。 不合格にしたのは、合計21人。 ここ数年で、同じようなニュースを何度か聞いた気がするな。

東京都によると、蒲田高校は07年と08年の入試で、当時の校長が指示して減点し、合格リストを改ざんしたという。 東京都は、この元校長を懲戒免職処分にしている。

これ、結局の所、校長が自分を含めた教師陣をどの程度と考えていたかってことなんだよな。 わざわざ入学試験に髪を染めてくる子に対して、我が校の教師は、

このどちらかと考えて、後者と判断したのだ。 そんな無力な自分達が、他の子のためにできる精一杯として、不合格にしたのだ。

というのは褒め過ぎか。

ま、効率を考えれば、わざわざ手のかかりそうな子を入学させない方が、他の子に回せる力が増えていいだろう。 少なくとも他の子の親は、この校長の決断を支持するんじゃないだろうか。 ああ、元校長か。 もっとも、そうして篩にかけて残った子も、気がつけばみな化粧して学校に来てる訳だが。

ところでこの蒲田高校だが、同校のサイトによると現在は

学力検査のない入学選抜を行います。

  1. 学力検査は実施しません。
  2. 調査書、面接、小論文など人物本位で選抜します。
  3. 入学選抜は、推薦・前期募集・後期募集の3回実施します。

となっている。 今なら、茶髪や服装を理由に、何の問題も無く不合格にできるのか。 初めからそうしておけばよかったのに… ってのは、今だから言えることか。 これも校長の犠牲あってこそ。 懲戒免職になっても、校長の志は生き続けているのだな。