2011 05 20

平常運転中

老害とか言われてる連中がいる一方で、こんな人たちもいる。 原発作業へ「リタイア組」志願 と題した時事通信の記事から。

「僕たちリタイア組がやるしかない」。 福島第1原発の事故対応の長期化が予想される中、元技術者の山田恭暉さん(72)が発起人となって、収束作業に当たる「行動隊」結成を呼び掛けている。 建屋での作業も念頭に置いているが、既に約130人が参加を表明しているという。

記事を読んで思うのは、元東京電力の社員で今は年金暮らしの人たちのこと。 賠償金を捻りだすためであっても、年金の減額には激しく抵抗しているそうだ。 そうした連中が、その代わりにとこうした作業に自主的に参加するなら可愛気もあるが、まあ、やらないよな。 更には、そうした連中の予備軍である現役幹部から、この申し出が断られたりするのだ。

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随分と長いこと先延ばしになっていたが、ようやくハーグ条約に加盟することになったらしい。 日テレニュースから。

政府は19日、関係閣僚会議を開催し、国際結婚が破綻した夫婦の子供の扱いについて定めた「ハーグ条約」に加盟する方針を確認した。

ハーグ条約は、国際結婚が破綻した場合、相手の承認がなければ子供を国外に連れ出せないことなどを定めたもので、アメリカ政府などから日本も加盟するよう強く求められていた。 国内では、「DVなどで子供を連れ帰ってきた場合、ハーグ条約に従って子供を返せば、再び虐待にさらされてしまう」などと慎重意見も根強くあったが、子供の安全を担保した上で、ハーグ条約に加盟する方針を決めた。

20日に閣議了解した上で、菅首相は、来週にフランスで開かれる主要国首脳会議の際、各国首脳に加盟方針を伝えたい考え。

条約加盟に反対する人たちはたいていDVをその理由にしていた。 日本と比べると他国の粗暴犯件数は平均して高い。 古典的なDVの件数も比例して多いと考えるべきだろう。

が、それが国際離婚の主な理由なのかどうかは、検証できているのだろうか。 外人夫と日本人妻の組み合わせの離婚率は8〜9割と高いそうだが、その離婚原因のほとんどが海外の生活や文化に馴染めなかったからで、DVはレアケースだったりしないか。 そうであれば、ほんの一握りの人のために、多くの主に父親が子供を 「奪われている」 ことになるのだが、それはやむを得ない犠牲なのか。

日本国内だと、妻側に原因がある離婚であっても、父親が親権を得ることはほぼ無い。 乳幼児なら仕方ない面もあるが、もっと大きな子供でもそう。 俺には、これは過剰な女性優遇に見える。 というか、そもそも親権が片方のみというのが間違っていると思う。 親権も無いのに養育費だけ払わされるとか、どう考えてもおかしいだろう。 少なくとも養育費を払うなら、親権は共同で持つべきではないか。

ということで、共同親権の国から条約を求められるのは当然だと思うし、加盟すべきだとも思う。 条約批准のついでに民法(だっけ?)も改正すればいいのに。

追記

ちょっと探してみたところ、 なぜ国際離婚率は高いのか という記事を見つけた。 これによると、離婚の原因は下記の通り。

最も多いのは浮気です。 2位以下10位までは性生活の減少、性の不一致、価値観の相違、リストラ、子供の問題、金銭問題、蒸発、食生活の問題、死別という統計が出ています。

それぞれの割合が書いてないから断定はできないが、DVが主な理由ではないことは確か。 上位に性の不一致がきていることから、DVに近いところで 「望まないセックス」 があるのかもしれないが、これは子供を連れ帰らなければならない離婚理由にはならないだろう。 結局のところ、DVが国内では極端に女性優遇で運用されているから、その延長で、DVを持ち出せば日本人妻に有利に話が進むと期待しているのではないかと思う。

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いわゆる市民団体の人たちと教師とは、なんだか同じ臭いをさせていることが多いように感じるのだが、どうだろうか。 読売新聞にこんな記事が載っていた。

秋田県大館市の同市立第一中学2年の2学級で、それぞれの担任教諭が、生徒会が企画した東日本大震災の義援金集めで寄付をしなかった生徒計約20人の名前を教室の黒板に掲示していたことが20日、わかった。

同校では保護者からの苦情で取り外した。

同校によると、義援金集めは被災地を支援しようと生徒会が企画した。 全生徒に募金を呼びかけるチラシを配り、11日から17日まで1人200円以上を納めるよう呼びかけた。

受け付けは17日朝までだったが、同日の帰りの会で担任教諭2人が、納めていない生徒計約20人の名前を紙に書いて黒板に貼って寄付を促した。 担任は納付した生徒の名前をチェックしており、約15人の生徒が掲示後に寄付したという。

同校の菊地俊策校長は読売新聞の取材に対し、 「生徒全員が全会一致で決めたので任意の募金ではないと考えていた。 宿題を忘れた人への注意喚起と同じ感覚だったが、保護者や生徒に不安を与えたなら責任を感じる」 と話している。

校長のコメント 保護者や生徒に不安を与えたなら責任を感じる は、裏を返せば 「不安を与えてなかったなら責任はない」 ってことだよな。 そこで記者も突っ込んで質問すればいいのに。

なんて。 こんな風に言ってしまう気持ちはもちろん判っているんだけど、判っているから敢えて言わせる。 人の気持ちがわかるからこそ、より的確に嫌がるポイントをつく、名付けて友達作戦! なのだが、記者会見でこうした突っ込みが入るのを見たことが無いのは、 記者って人種が人の気持ちが判らない人ばかりだから?

で、募金だが、これは本当に生徒が発案したのか? なんか嘘臭いのだが。 被爆の集会で読み上げられる子供の作文のような嘘臭さ。

職員室に各担任のクラスの募金額の一覧が貼ってあって、問題のクラスの担任が最下位。 校長から、毎朝職員朝礼で、 「3年5組はまだ20人も募金してないですね。 募金していない子が過半数ですが、学級運営は大丈夫ですか?」 みたいなプレッシャーをかけられてて、ちょっと鬱も入ってきてた。

みたいなのは邪推?