2011 09 08

溜め息マシンガン

親知らずを抜くつもりで歯医者に行ったのだが、まだ少し腫れが残っているようで、抜くのはこの次だと言われた。 早く終わらせてしまいたいが、延期でほっとしてもいる。 一昨日ぐらいからもう溜め息ばかりだったのだ。 昨日は、仕事中に人から指摘されてしまった。

「また溜め息ですか。 どんだけ歯医者が嫌いなんですか」

「でも、歯茎を切開して、骨からはがして、骨を削って、それで抜くんだよ? 憂鬱にもなるだろ」

「気持ちは判りますけど、いつかは通らなきゃいけない道じゃないですか」

「そりゃそうなんだけど… いや、死ねば行かなくて済むじゃん。 死にたい。 死んで、歯の奇麗な美人に生まれ変わりたい」

「あははは、でも魂とか記憶とか受け継いだら、それも厳しくないですか? 男が寄ってくるんですよ?」

「男なんて財布だよ」

「うわ、また駄目発言。 でもちょっとかっこいい。 歯医者が嫌で溜め息ばかりの人の台詞とは思えないですね」

しかし現実は厳しい。 執行は月曜日。