2012 02 28

再優先席

なんかもう苦笑いしかでてこないようなニュースってのが溢れかえっているのは、やっぱり平和だからだろうか。

国内で唯一、“全席優先席”制度を実施している横浜市営地下鉄に「最優先席」が登場しそうだ。 趣旨通りにはいかず、「席を譲ってもらえない」など不満も多く、差別化が必要になった。

市交通局は新年度予算案に約400万円を計上。 名称を含めて導入の準備を進めている。 全席優先席は残しながら、各車両に1カ所ずつ設けられている「携帯電話電源オフエリア」を「最優先席」にする方針。 同じ車両内で、優先席と最優先席が混在することになる。

全席優先は2003年12月に始まった。 「優先席を増やして欲しい」などの声を受け、「誰もが気軽に譲り合える車内環境をつくる」という趣旨だった。

しかし、2007年の市民アンケート(対象881人)では、「全席優先」に475人が反対し、賛成を上回った。 理由として「趣旨はいいが、現実的ではない」などの意見が多かった。 11年夏のアンケートでも4割の市民が「限定優先席にした方がいい」と答えたという。

関西でも全席優先を導入する電車があったが、すべて撤退している。

市交通局は「お客さまが利用しやすいよう、名称などは検討したい」と話している。

全席優先席になる前はどうだったんだろう。 他の電車と同じように、各車両の端に優先席が設定されていたんだろうか。 そうだとすると、全席優先席に移行するに当っての作業は、大きくは次の2つの方向となるだろう。

「全席優先席」 の 「全席」 つまり全ての席が同じ扱いであることをポイントとするなら前者で、 「優先席」 であることをポイントとするなら後者となるだろうか。 って、まあ、前者となることなんてまず無いと判ってはいるのだが。

この際だから、女性専用車両のように、専用車両化してしまえばいいのではないか。 結局のところ、混在しているから譲る譲らないの問題が起きるのだから。

ああ、老人と一纏めにするのは良くないか。 でも、老人を爺さんと婆さんに分けて専用車両化すると、婆さん専用車両にはプライドが邪魔して乗り難いんだよな、きっと。 と言う訳で、こんな感じでどうだろう。

ま、これで解消するのは、大雑把に若者と老人との摩擦であって、老人同士集めたらやっぱりそこでまた譲る譲らないで揉めるんだろうけどさ。

ところで、各車両に設定されているという携帯電源オフエリアでは、携帯の電源をオフにしているのだろうか。 してないんだよな、これが。 もう決めつけてしまうが、 「席を譲ってもらえない」 と苦情を言うような人もしない。 しないどころか、優先席に座ったらすぐに携帯を弄り出すのだ。 老人も、妊婦も、子連れも。 モラルに任せておくと絶対に巧く行かないのだから、車両の材質を工夫するとかして、車内は一切通話できないようにしてしまえばいいのに。