2012 04 11

人間刑

自殺のニュース。 読売新聞から。

10日午後2時頃、横浜市青葉区の玉川学園(横浜市青葉区、東京都町田市など)で、同園高等学校課程1年の女子生徒(15)が校舎5階(高さ約18メートル)から転落した。

全身を強く打ち、病院に搬送されたが、間もなく死亡が確認された。 神奈川県警青葉署は自殺とみて原因を調べている。

同署幹部によると、女子生徒がベランダのフェンス(約1メートル20)を乗り越えて飛び降りる瞬間を男性教諭が目撃していた。 女子生徒はダンスの授業を欠席。 ベランダには教科書やノートの入ったリュックサックと、女子生徒の携帯電話が残っていた。

もう遠い記憶ではっきりしないのだが、確か新聞の日曜版だったと思う。 重い罪を犯した者は人間刑とする、というような小説が載っていた。

人間として生活し、いろんな苦しみを何十年も味わう。 それが人間刑。 死は刑期満了で、事故や自殺などは恩赦や特赦だった。

自殺のニュースを見る度に、これを思い出す。

ところで、四苦八苦の一つの 「求めて得られない苦しみ」 ってのは、それなりに自由に生活しているからこそ感じる苦しみだよな。 これ、極端に自由が制限されるような環境、例えば刑務所に入ってたりすると、むしろ諦めが付いたりするのかもしれないと思う。 好きな人と離れなきゃいけないとか、嫌いな人と会わなきゃいけないてのも。 その意味で、外の世界を娑婆というのは正しいのかもしれない。

自殺した女の子にとって、学校とはどんな場所だったんだろう。 塀の中なのか、娑婆なのか。 で、死んだのは、何かを諦めたからか、諦められなかったからか。 まあ何にしても、残された親は辛いよなぁ。