2012 08 31

鬱月

いつもの警官の不祥事。 読売新聞から。

警視庁東村山署秋津駅前交番の巡査部長が、交通事故の相談に訪れた東京都清瀬市の男性(24)に暴行を加えていたことが30日、分かった。

同署の市原昌樹副署長は「事実関係を調査し適正に対処する」と話している。

同署幹部や男性によると、男性は26日夜、弟がひき逃げされたとして一緒に交番を訪問。 複数の警察官を相手に話をしていたところ、同交番勤務の40歳代の巡査部長が男性の態度に腹を立て、「口の利き方が生意気だ」などと言って髪の毛を引っ張り、「こっちに来い」と奥の部屋に連れ込んだ。 男性の話では、その後、腹を数回殴られたという。

男性はその場で110番。 駆け付けた別の署員が交番内の防犯カメラの映像を調べると、髪を引っ張られた様子が録画されていた。 警視庁幹部によると、巡査部長本人は「冷静さを欠き、警察官としてあるまじき行為だった」などと話しているという。

これだけ見ると、警官が一方的に悪いように見えるが、yahoo headline だと、

同庁によると、26日午後7時50分ごろ、20代の兄弟が交番を訪れ、兄が「弟が車に当て逃げされたので犯人を捜してほしい」と相談。 巡査部長が氏名などを確認しようとした際、兄が「言う必要はない。お前から名前を教えろ」「車を捜してこい」などと言ったため、巡査部長が両肩や髪をつかむなどし、もみ合いになったという。 兄にけがはなかった。

なんてあって、見比べると、読売の記事が意図的に一部を落としたように見える。

で、この二つから、被害者に問題があったんじゃないかと考えてしまいそうだけど、気をつけなきゃいけないのは、この2つの記事には警官の最初の態度が書かれてないってこと。

事故にあって興奮している被害者に対して、その見た目から予断をもって 「あー、最近あんたらみたいなの多いんだよね。 ちょっと当っただけなのに、大袈裟に騒いだりするの。 当たり屋が取り立てに警察を利用するとか、ほんと勘弁して欲しいんだよね。 ま、それでも仕事だから、一応調べるけどさ。 で、名前は?」 なんて態度だったりしたら、そりゃブチ切れるだろ。 或は、逃げた車を追いかけるのを優先して欲しいと思っているところに、車の特徴じゃなくてこっちの名前を訊かれたら、 「こうして警察にいるんだから、そんなの後でいくらでも訊けるだろ。 まずは車を追いかけろよ。 訊くなら車の特徴とか逃げた方向だろ。 何やってんだ」 なんて思うだろう。 これが興奮している状態だったら、そりゃ態度も悪くなるだろう。

まあ、擁護も無理矢理ではあるのだが、実際はどうだったのかね。 交番内の防犯カメラがあるなら、最初の様子から見せて欲しいものだな。

記事を書く姿勢としては、読売のはどうなんだろう。

記事の元ネタは警察発表だろうから、被害者の態度については、警察が自分に都合の悪い内容を薄めるために敢えて付けたものかもしれない。 実際、どうにも逃げられなくなるまでは 「警察の対応には問題無かったと認識している」 としか言わないわけだし、都合の悪いことは大抵伏せてるし、印象操作だってきっとしているだろう。 そこで、

のどちらを採るべきかと考えた時、正しいのは後者じゃないかって気がするな。 少なくとも、事件の全容が解明されるまでは。 ま、読売がそんなことを考えて記事を書いてるとは思えないけどさ。

いや、そもそもこの二択とすることが間違いなんだよな。 理想としては

だろうか。 報道する側は編集する権利を言うけど、何をどう編集したかを教えないのは知る権利の侵害でしかないからね。

Blue Moon

満月

一ヶ月の間に二回満月となるとき、二回目の満月を Blue Moon というのだそうだ。 今日がその二回目。

二回目が必ず青いって訳でもないだろうに、なんで Blue なんだろう。 ああ、青じゃなくて憂鬱かもしれないな。 満月の夜は犯罪が多いとか言うし、月に二回も満月になったら、そりゃ憂鬱にもなるかもね。