2012 11 06

予想通りの展開

大学認可を巡って揺れ動く女心。 読売新聞から。

「私が性急にやったわけではない」 「(認可が決まった段階で)既に建物が出来ているのはおかしい。誰かが事前に情報を流しているのでしょう」

東京・霞が関の文科省で6日午前11時10分過ぎから始まった閣議後の記者会見。 田中文科相は、秋田公立美術大(秋田市)、岡崎女子大(愛知県岡崎市)、札幌保健医療大(札幌市)の不認可決定の正当性を、とうとうと語った。

「大学の乱立に歯止めをかけ、大学の質を向上したい。それが私の真意」

会見は17分間でいったん終了した。

しかし、3分後、「肝心なことを言い忘れました」と、田中文科相は再び会見室に姿を現した。

そして出てきた言葉は、「新しい仕組みを早く立ち上げ、3大学を含めて新しい基準で改めて判断したい」。 唐突に、3大学の「再審査」に道を開いた。 説明は2分間。 報道陣から続く質問を背に、「皆さんと知恵を借りながらやっていく」と言い残して退室した。

大臣には、 「私は悪くない」 じゃなくて、条件や手続きの何が駄目で認可しなかったのかを示して欲しいものだな。 まさか、大臣個人の思いだけじゃないよな?

個人的には、不認可の理由が偏差値だったりすると面白いんだけど。 「こんな底辺大学なんて日本には不要です」 とか言わないかな、真紀子。 ついでに、 「止められない公共事業をあれだけ批判したマスコミが、なぜ止める決断した私を責めるのか」 なんて。

ああ、書いてて思ったけど、彼女の狙いはこの辺りだったのかもしれないな。 それが、行き場を無くすかもしれない女学生の様子なんか流されちゃったりして、自分でも戸惑っているのかもしれない。

さて、実際の認可までの流れだが、最終認可から開学までの期間が短い、というか開学しても大丈夫なことが最終認可の条件なので、それよりもかなり前から省と共同で準備を進めていくのだそうだ。 で、最終的に形式的に大臣の認可が下りる。

なので、最終段階で認可しなかったことで裁判となった場合は、省が負ける可能性が高いのだろう。 急に救済っぽいことを言い出したのは、その可能性を言われたからではないか。 とは言え拳は振り上げてしまったので、落とし所として、開学後一定期間の経過観察とかの条件付きで認可なんてストーリーを考えているんじゃないのかな。

いずれにしても、現在の基準で不認可としたなら、開学準備の各段階で関わってきた省にも責任はあるはずなのだが、そっちの責任はどうとるんだろう。 知らん顔を決め込むのか、職員だけ処分して、その当時は大臣じゃなかったからと自分だけ逃げるのか。