2012 12 02

朝焼け

朝焼け

父によれば、このところ奇麗な朝焼けが続いているらしい。 「今日はまあまあ」 だそうだ。

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選挙を控えて政党が公約を発表するのだが、その公約が原発反対ばかりなんだよな。 即時廃止なんてお花畑なものから、原発卒業まで。 就職難の時期に 「卒業」 なんて言葉を持ってくるのは、困難さを予想させるためなのか、困難の実感が湧かない層だからか。

ま、理想を掲げるのもいいが、じゃあ電気代がどうなるのか、それを示して欲しいものだな。

ドイツは、原発廃止の影響で企業の競争力を落とさないために、一般家庭の負担を厚くした結果、電気代がほぼ倍になった。 しかも、不足した電気はフランスの原発から買ってる状態。 売る側のフランスは、安全保障の観点からも原発を続ける方針。 原発反対を言う人は、安全保障の観点でものを見ているのかどうか。

あと、何かあったときに、すぐに廃止に向かう精神性・社会的傾向は何とかならないものかね。 「危ないから止めよう」 ばかりじゃ何の進歩もないだろ。 原発については、確かに見切り発車だった部分もあるが、うまく制御できれば太陽光や風力よりも遙かに効率がいいし安定もするのだ。 事故があったから止めるのではなく、事故があったから安全性の向上のために金をかけるというのが、ポピュリズムに流されない政治判断じゃないかと思うのだが。 核燃料サイクルの末に出る廃棄物から、原子変換でレアアースを作ります! ぐらいの気合いを見せろよ。

ところで、原発の代替候補である太陽光と風力について。 推進は積極的にしてほしいが、現状ちょっと気になるのは、いわゆる環境アセスメントが弱いんじゃないかってこと。

風力については、低周波が少し取り上げられているが、ほんの少しだけ。 大量に風車を立てることで気流に影響は無いのか。 太陽熱発電は地面に日光が届くことを阻害するのだが、その影響はないのか。 諫早湾のときは、大規模公共工事ということで、地域の漁業への影響が取りざたされたが、風力や太陽光の場合は、一方の原発が悪者扱いなせいで、これらが地域の農業にどう影響するかなんて議論をまるで見かけない。 実はそうした議論はあるけど、マスコミにスルーされているのかな。