2013 06 16

誰のため

いきなりだけど、きっと売れるんじゃないかと思う本のタイトルを思いついた。 妊婦とデブの見分けかた 電車通勤の貴方に絶対のお薦め! みたいな帯を付けて、本屋の店頭に平積み… みたいな。

もう一つ、きっと売れるんじゃないかと思うテレビのアイデア。 NHKが映らないテレビ てのはどうだろう。 個人的な理想は、NHKもスクランブルをかけて

となることだけど、NHKが進んでそうするとは思えない。 ということで、受信機の側で対応。 NHKの電波を必ず視聴できるようにしなければならないなんて法律は無いのだから、そんなテレビがあってもいいはずだよな。

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子供の頃 「死刑囚が致命的な病気になったらどうするのか?」 なんて考えたことがあった。 その時の結論は 「早く死刑にする」 だったんだけど、まあ、日本じゃそうはならないよな。

獄中の末期がん患者について、時事通信の記事。

末期のがんなどを患う受刑者らに対し、八王子医療刑務所(東京都)で病気による身体的苦痛やストレスを和らげる「緩和ケア」が行われている。 安定した精神状態で余生を送れるようにして更生につなげる狙いがあるが、医師不足や世論の反発など、浸透には課題が多い。

後悔や反省を口に

「亡くなっていく受刑者に何ができるのか」。 昨年、受刑者49人が死亡した八王子医療刑務所では、2010年ごろから緩和ケアを行っている。 限られた余命の中、いかに更生につなげるかが課題で、所内の医師や看護師らで勉強会を開き、緩和ケアに取り組んでいる。

昨秋、肝臓がんの60代男性受刑者は海外に住む娘に電話した。 けんかしていたが、会話を重ねて和解。 男性はほほ笑んだような顔で亡くなった。

膵臓がんの60代女性受刑者は昨春、希望していた所内の花見に参加。 おかゆしか食べられない状態だったが、その日は他の受刑者と同じ弁当を食べた。 花見の様子を楽しそうに話し、8日後に死亡した。

緩和ケアを受けた受刑者は人生について後悔や反省を口にすることもあるという。 大橋秀夫所長は「人間らしい生活で初めて素直な気持ちになり、人生を振り返って終えることができるのでは。緩和ケアは矯正のひとつ」と強調する。

「尚早」と慎重意見も

医療刑務所は全国に四つあるが、緩和ケアを取り入れているのは八王子医療刑務所だけだ。

法務省によると、刑務所などの医師の給与は低く、民間の半分から3分の1程度とも言われる。 医師が十分に集まらず、慢性的な人材不足が続き、緩和ケアを普及させる余裕はないという。

受刑者へのケアには、世論の反発も予想される。 八王子医療刑務所が緩和ケアを導入する前、職員を対象に行ったアンケートでも「時期尚早だ」など慎重意見があった。

法務省矯正局の中田昌伸補佐官も「『受刑者にそこまでしなくても』という声があると思う」と懸念を示す。 一方、「自分の罪を悔い改めて死を迎えることは、矯正処遇として効果がある」と、取り組みを評価する。

医療刑務所なんてものがあるんだね。 俺は今まで、刑務所内に医療施設が有って、医者や看護士などが常駐してるんだと思っていたよ。 まあ、末期癌患者を相手にするには所内の施設じゃ力不足だろうし、かといって受刑者を普通の病院に入れる訳にもいかないだろうし、医療刑務所は有って然るべきなんだよな。

記事によれば、この取り組みを法務省(矯正局の中田昌伸補佐官が個人的に?)は 自分の罪を悔い改めて死を迎えることは、矯正処遇として効果がある と評価しているそうだが、この取り組みの費用対効果が0であることをどう考えてるのだろうか。

犯罪者は、更生して、社会に出てきて、真っ当に働いて納税するのが最低限。 理想は、先に犯した罪のマイナス分まで社会に返すことだろう。 刑務所内で死ぬ前にどれだけ改心したところで、そこで死んでしまったのでは意味が無い。

というか、それで本当に更生したと言えるのか。 もうすぐ死ぬ自覚の下の精神状態は、この先も世間の白い目に耐えて社会で働く重みに耐えて生きていく精神状態と比較できるものではないだろう。 更生とは何の関係も無い、もうすぐ死ぬと自覚しているだれもが陥る(?)精神状態と、いったいどう区別を付けるのか。 その区別が出来ないと、緩和ケアがどれだけ影響したのかの評価も出来ないのではないか。

職員の自己満足としては良いかもしれないが、税金の使い道がそれでいいのか? 金をかけるなら、生きて出てくる受刑者の更生・再犯防止だろう。

どうせ生きて外に出てこないのだから、死んでしまえばもう判らないのだからと、成果を勝手に盛ってるんじゃないかってのは勘繰り過ぎか?