2013 07 15

夕空

夕空

この時期、家に帰り着いた頃がちょうど日が沈む頃で、エレベーターから下りたときに見える景色がなかなか奇麗だったりする。 沈む夕陽を見ると、 「ああ、今日も一日頑張ったなぁ」 なんて思うよな。 全然頑張ってなくてもさ。

これで家に素敵な奥さんが食事を作って待っててくれたら帰宅後も楽しい時間なのかと思ったら、その快適さが恐ろしいという話も。

うちの嫁はいつでも化粧バッチリでお出かけ大好き買い物大好き、家事一切しないメシマズヒス嫁。 でも長いこと付き合っていて情もあったし、「この子は俺がいないと!」という共依存的な考えもあってずっと我慢してた。

ある日家に帰ると、部屋が綺麗になっていた。 うまい飯が用意してあった。 風呂も綺麗になっていた。 離婚を言い渡されるのか、なにか嫁がやらかして機嫌をとろうとしているのか、と疑心暗鬼になっていたが、何もない。

それから半年、ずっと快適な生活が続いている。

嫁は朝早く起きて掃除をし、俺の靴を磨き、朝食と弁当を作る。 家に帰れば玄関まで迎えに来て鞄を受け取り、ご苦労様でしたと声をかけてくれる。 当然のように夕食と風呂が用意されていて、疲れているときはマッサージ。 5万の小遣いじゃ足りない! と喚き、薄給のくせにと罵っていたのに給料日に頭を下げてくる。 嫁の小遣いは5万から1万になった。それでも余るらしい。 毎週服を買いに行っていたのに、今じゃシーズンごとに1着買うか買わないかくらいだ。 ちょっとしたことでも 「ありがとう」 と 「ごめんなさい」 が自然に出てくる。

態度も、性格も、表情も、仕草も、価値感も、まるで別人だ。 今までの嫁は宇宙人にさらわれて、脳をいじられたのではないかと本気で考えている。

今日帰ったら、離婚を提案するつもりだ。 この上なく快適な半年だったがもう無理だ。 怖い。 あいつは誰なんだろう。

オリジナルから改行を変更。

まあ、これだけ豹変したら怖いよな。 何があったのか不安になるし。 この快適さが逆に罠で、やたら高い生命保険がかけられてないかとか、日々の食事に砒素が混ぜられてるんじゃないかとか、そっち方面の不安を感じるかもしれない。

それにしても、この人の奥さんはどうしたんだろう。 絶対に離婚なんか無いと高を括っていたのを、親か友人かに何か言われて目が覚めたのか。 或は、友人が同じような状況で離婚されて、自分もこのままでは拙いと思ったのか。 いずれにしても、反省した結果が離婚だなんて皮肉なことだよな。 って、結果が離婚かどうか判らないのか。 ま、そもそも実話かどうかも判らない訳だが。

ところで 「豹変」 だが、これは元は良い意味の変化を指す言葉。 大人は虎変し、君子は豹変し、小人は面を革む という中国の故事成語で、状況に応じて良く変化することを意味してる。 この奥さんは豹変どころか虎変のレベルなのだが、変わらない/変われない人からすれば、変化すること自体が脅威だったりするのかもしれないな。

もう一つ、変化と言うか、脱いだら拒否られたおばさんの話。 Narinari.com から。

米放送局KSHBテレビなどによると、カンザスシティ近郊のインディペンデンスに住むマデリン・シェファーさん(43歳)は先日、市営のプール施設「アドベンチャー・オアシス・ウォーター・パーク」に親戚の子どもたちと出かけました。 すると施設内で突然、若い従業員から呼び止められると、彼らは彼女のビキニが「肌を露出しすぎで、公共の場に好ましくない」として、衣類で隠すか、もしくはプールの敷地内から今すぐ出て行くようにと、マデリンさんに選択を迫ったのです。

この従業員の言葉にビックリしたマデリンさん。なぜなら周りを見渡せば、彼女よりもっと若い女性たちが何人もビキニ姿で泳いでいたからです。 なぜ私だけが? と理不尽に感じたマデリンさんは、プール施設のマネージャーと話をしたいと申し出ました。 しかしやって来たマネージャーも同様に「ビキニが小さすぎて、他の人々に目障りになる」と主張し、憤慨した彼女は追い出すつもりなら警察を呼びなさいと対立。 そして、実際にやって来た警察官によって、マデリンさんはプール施設から退去させられたのです。

KSHBテレビのインタビューを受けたマデリンさんは、今回の出来事は彼女の年齢、そして体型に対する差別だと主張。 インタビューが放映されると、彼女に同情する声や、やはり公共の場では身なりを考えて欲しいといった意見など、米国のネットではさまざまなコメントが飛び交っています。

ビキニ環礁で行われた水爆実験と同じぐらいの衝撃を与える水着ってことで 「ビキニ」 なんだよね。 唯一の被爆国の国民だったり、放射能のせいで故郷に帰れない福島の人々の気持ちを代弁したりする人は、再稼働反対のついでにビキニ反対も訴えればいいのに。 そんなふざけた名前は止めろって。 ま、反対するのは名前だけでいいんだけど。

そう言えば、フランスだったかスペインだったか忘れたけど、何年か前、水着姿が醜いと判断されたら入れない海水浴場があるという記事を見たな。 海水浴場じゃなくてプールだったかもしれない。 醜いかどうかを審査するのは施設の職員。 たぶん男。

こーゆーのって、日本じゃありえないよな。 日本だと、女性が安心してビキニなどのおしゃれを楽しめるように、男が立ち入り禁止になったりするのだ。

ところで、記事の見出しはどうなんだろう。 「40代女性激怒」 も確かに嘘ではないが、これだとまるで年齢差別だけが問題の様で、事件の本質を表現していない。 ここはきちんと 「ビキニから肉がはみ出しそうな40代女性激怒」 とすべきだろう。