2013 08 19

スポーツマンシップ

高校野球って、ランナーがバッターに球筋を教えたりするのは禁止なんだね。 大人になってから高校野球をほとんど見なくなったので遠い昔の記憶しかないが、その頃は、2塁ランナーが手振りで内外高低をバッターに教えていた気がするのだが。 特に悪びれることもなく、ごく当たり前のこととして。

鳴門-花巻東の準々決勝で、8回の花巻東の攻撃中に二塁走者の千葉翔太外野手(3年)に対し、球審が注意する場面があった。 千葉によると、打者に向かってサインを出していると指摘されたそうで、千葉は「よく分からなかった」と話した。

日刊スポーツにこんな記事があったので調べてみたら、1998年に禁止になっていた。 禁止になったのは、主に次の2つの理由から。

ちなみに罰則はない。 審判が注意するだけ。

で、記事の千葉君だが、注意された時の動画を見ると、どうしようもなく怪しい動きで疑われてもしょうがない感じだった。 本人の言葉という よく分からなかった も、何かやっていたっぽく聞こえるが、実際はどうなんだろうね。

いつどこで聞いたのかは忘れたが、小学生の話。

アウトと判定されたけど実はボールを落としてた。 あなたならどうする?

という質問に、ほとんどの子供は正直に言うと答えたのだが、野球をやっている子は 「見つからなかったのなら言わない」 と答えたのだそうだ。 この辺り、プロでもメンタリティは変わらない。 つまりはこれがスポーツマンってやつなんだろう。

規則で禁止されていることをやるのは駄目だと思うが、見つからなければ知らん顔を決め込む連中に非難する資格があるとも思えない。 いや、野球をやっている連中は非難なんてしないだろうな。 たぶんバレバレなのが悪いとしか思ってないだろう。 発端は対戦校のキャッチャーの指摘だったそうだが、そのキャッチャーにしても 「せっかくバレバレにやってくれているのだから、有り難くここで相手を潰すのに使わせてもらおう」 ぐらいの積もりだったんじゃないのかね。