2013 09 28

高尾山

久しぶりに高尾山を下から上まで登ってみた。

夏は琵琶滝コースの一択。 根っこが多くて道は今一なんだけど、木陰が多く、水沿いで涼しいのだ。 歩きやすいからと稲荷山コースに進むのが素人。 尾根なので見晴らしはそれなりだが、暑いし、埃っぽいし、年寄りが多くて道が渋滞してたりする。 登山路が渋滞って、どういうことだよ。

根の道

で、その琵琶滝コース。 地面に剥き出しになっている根が邪魔なのだが、しかし根の上を歩くと足裏の壷が刺激されるような気もする。 多分気のせいだけど。

髪切虫

髪切虫。 種類が分からない。 大きさや形は白条天牛(シロスジカミキリ)なのだが、それ以外は、色は黒いし肝心の白い模様もほとんど無いしと全然違う。

すっかり弱って道の真ん中をヨタヨタ歩いていたのを、踏まれたら可哀想だからと道の脇に置いてしばらく眺めていたら、通りかかったおばちゃんが 「あら、カブトムシ?」 なんて言っていた。 まあ、昆虫に興味が無い人はそんなものなんだろうが、髪切虫と甲虫の区別ぐらいは出来てほしいものだな。

座頭虫

座頭虫(ザトウムシ)

この細い足で、前を探りながら歩く姿からついた名前だそうだ。 別名が盲蜘蛛。 まあ、いかにも昔の人らしい容赦のない名前だよな。 別名はきっと廃れていくんだろう。

霜柱

霜柱(シモバシラ)

冬になると、茎から滲み出た水分がまるで霜柱のように凍ることからついた名前。 実際に霜柱っぽく凍っている所を見てみたいものだが、しかしそのためには、冬の早朝に高尾山に登らなければならないんだよな。 どうしよう。 ちょっと頑張ってみようかな。

木漏れ日がスポットライトのようで、花の白が映えていた。

山頂

いい天気で、眺めもいい。 しかし、ここに来るほとんどの人が期待していただろう富士山は、僅かしか無い雲にピンポイントに隠されていた。

待っていれば雲が移動するかもと期待して、手摺にもたれてぼんやり眺めていたのだが。 ここまで来るカップルって、何故か皆同じ反応をするんだね。

女 「あれ? 富士山は?」

男 「雲に隠れてるんじゃない?」

女 「えーっ、見れないの?」

だいたいこんな感じ。 ほぼ100%で女の方が文句を言うのは、体力の差による精神的なゆとりの差だろうか。

唯一、男が先に 「富士山どこだよ、全然見えねーじゃん」 と文句を言ったのが、いかにもヤンキーな感じのカップル。 女も、これに答えて 「本当だ! 見えないね! せっかくここまで登ってきたのに損したね!」 なんて言っていたのだが、その顔が全然損をしたと思ってなさそうないい笑顔だった。

富士山

しばらく待ってたら、雲の隙間にちらっと見えた。 やっぱり富士山は山頂が白くないと駄目だな。 全身灰色は締まらない。

鷹

右の鷹の嘴が欠けてしまっているのが残念。 全体が良く出来ていると、却って小さな欠点が目立つんだよな。 いや、嘴が欠けてるのは、決して小さくはない欠点か。 いやいや、やっぱり小さな欠点だが、俺が欠点ばかりに目が行く性格なのかもしれないのか。 あー、なんかこの可能性が一番高いような気がするな。

魚

鼻の上から上顎を徹すように穴をあけ、そこにボルトをねじ込んで鉄板に固定し、身動きできないようにする。

灯籠の傘を飾る魚の細工も、状態を言葉で説明しようとすると、虐待としか思えない悲惨なことになってしまう。 実際はどうなんだろう。 この魚達は、仁王に踏まれる鬼のような位置付けなんだろうか。

天狗に注意

どうしてこんなものを作ってしまうのか。

疲れたので下りはケーブルカーに乗ったのだが、これが平日の通勤電車並みに混んでいた。 ケーブルカーを2両編成にするとか、ちょっと考えた方が良いんじゃないだろうか。 でも、実際そうなると、きっと今以上に山の上に人が溢れかえることになるんだろう。 用の無い奴は来るなと言いたい。