2013 11 16

アルツハイマー

CT検査の結果を聞きに精神科に行ってきた。 アルツハイマーだそうだ。

酒で体調を崩して、病院で点滴を打ってもらって、翌日からおかしくなるっていうのが、アルコールによる認知症のよくあるパターンなんですよ。 今回もそれだと思ったんですけど、この写真を見るとアルツハイマーですね。

この黒くなっている部分ですけど、正常だと脳がここまで詰まってて白っぽくなるんですよ。 こうして黒く映るのは、この辺りの脳が萎縮して隙間が出来てるからなんです。 典型的なアルツハイマーですね。 酒はたぶん関係無いでしょう。

あと、この辺りに白くぽつぽつ見えるのはごく小さい脳梗塞なんですけど、この程度なら年齢相当ですね。 歳を取ってくると誰にでもできるものなので、気にしなくてもいいですよ。

アルツハイマーの症状ですが、はっきり言って、今後良くなることはありません。 しかし、進行を遅くすることはある程度できます。 脳の血流を改善する薬を出しますが、すぐには効いてこないので、まずは様子を見ましょう。

普段の生活ですが、なるべく刺激があった方がいいです。 酒や煙草、特に煙草は脳の血流を阻害するので、良いことは何一つありません。 できるだけ摂らないことです。

そんなコメント。 本当に典型的なアルツハイマーのパターンだったようで、写真を見たら即答だった。

しかし、刺激のある生活と言われてもなぁ…。 酒で駄目になる前は、掃除をして、買い物に行って、昼食の後は散歩に出かけて、夕食の準備をして、それなりに脳に刺激のある毎日だった。 でも今は、外に出たら帰ってこれなくなるかもしれないし、火を使うのも危ないし、正直何もしないでいてくれる方がありがたい。 でもそうすると、テレビを見てるか寝るかという健康な人でも呆けそうな生活になるんだよな。 やっぱ、早くデイサービスを決めるべきなのか。

刺激という訳ではないが、天気がいいので午後は父を連れて高尾山へ。

高尾山

木々は紅葉が始まっていい感じなのだが、人の多さが駄目。 ケーブルカーの駅の前は、朝の新宿駅ぐらいの混雑状態。 ケーブルカーの待ち時間は1時間以上だそうだ。 その混雑のあっちこっちから外国語、たぶん中国語が聞こえてくるのが納得いかない。 お前ら日本が嫌いなんだから日本に来るなよ。

父は、辺りの景色に、断片的に色々思い出すらしい。 しかし、思い出したということを忘れてしまうようで

「ここは何回か来たことがありゃせんかいの?」

「何回どころか何十回も来てるよ」

「そうじゃろ? どっかで見たことがある気がしたけーの」

こんなやりとりを、およそ5分周期で繰り返すことになった。 付き合うのは結構疲れる。