2014 04 05

雹

急に雨が降り出したと思ったら、その粒がどんどん大きくなって、ベランダの手摺にぶつかる音がカンカンと響く。 何事かと外に出てみたら雹だった。

降ってきた氷の粒は、大きいものでも7mmぐらい。 地面に落ちて、あっという間に溶けて消えてしまうのだった。

雨を包むと書いて雹だが、これは会意文字だろうか。 雨水を包んだものが氷ってのは、ちょっと強引だよな。 元々 「ひょう」 と読んでいた気象現象に、これに近い音をもつ漢字を霙や霰に倣って雨と組み合わせたんじゃないかって気がするな。

そう言えば、霰も雹も空から氷が降ってくる現象なんだよな。 違うのは氷の大きさぐらい。 きっと具体的な数値で境目が定義されているんだろうと調べてみたら正解だった。

Wikipediaによると以下の通り。

この近所で降ったのは、ほとんど霰だったってことか。 思い返せば、文字通りに地面に落ちて跳ね散っていたな。

大きさ以外は違いが無い雹と霰だが、これらを表す天気記号がまた微妙。

塗り分けじゃなくて、霰は中の三角形を小さくする方が良かったんじゃないのかね。 これじゃあ違いが大きさだけって判らないだろう。

あ、でも現象ではなくて効果という見方をすれば、当ったときに痛そうか痛くなさそうかという雰囲気は微妙にでてるのか。 それでも、同じ大きさなら黒い方が小さく見えるのだから、やっぱり霰の三角形は小さくした方がいいと思うけど。

まあ、この記号でそんなことを伝えようとは思ってないのかもしれないけどさ。

いや、伝えたいことはたくさんあったのに、技術的な制約で泣く泣く切り捨てたのかもしれないのか。 最初の天気図が書かれたのは明治時代。 当時はもちろん手書きだったろうし、これ以上複雑になると潰れて見難いよな。