2014 06 06

回れ回れ

新聞系のサイトでは、一度掲載した記事を後で微妙に書き換えるなんて割と良くあることだけど、その書き換えに対して、何を、どのように、何故、といった説明をすることはほとんど無い。 犯人を匿名から実名に切り替えるときぐらいか。

新聞各社は、新聞に消費税をかけるなとか税率を下げろとか優遇を要求しているが、政府の側はこれに応える替わりに、記事の変更履歴と変更理由の開示を義務づけるとかしないかな。 もちろん罰則付き。 隠蔽がバレたら追徴課税で。 隠蔽ではない単なるミスだとしても、誰かのミスがそのまま記事として発信されてしまうチェック体制の弱さに対して追徴課税で。

MSN産経ニュースに掲載された ブラジルにセックス観光の恐れ 児童買春にも目を光らせるが… と題したワールドカップ・ブラジル大会関連の記事のビフォー/アフター。

まずは初出の記事。

世界中から多くの観光客が集まるワールドカップ(W杯)。 さまざまな経済波及効果を生むが、裏の社会にとっても、またとない“稼ぎ時”という。

多くの専門家が「W杯期間中、ブラジルでの観光客目当ての売春が急増する」との見方を示している。 それというのも、ブラジルでは18歳以上であれば、売春は合法。 このため、普段でも海外から売春ツアーにやってくる観光客も多い。 これがW杯ともなれば、セックス産業が一気に活気づく可能性も。 観光客を目当てにするため、多くの売春婦が英会話を学んでいるとの報道まであった。

ただ、問題なのは、ブラジルでは今、18歳未満の少女による児童買春が横行していることだ。 売春に走る少女の多くは貧しく、料金も格安だ。

これらの少女と接触するのは意外なほどたやすいという。 タクシーの運転手やホテルの従業員らが斡旋するケースが多いが、繁華街ではミニスカートやビキニなど、セクシーな服装に身を包んだ少女自らが声をかけてくるという。 ここで使われる「セックス」を意味する隠語が「プログラム」。 「ハロー。どう? 私とプログラムする?」といった具合。 体面上、「18歳」と名乗ってはいても、実際は12~13際という少女も多い。

セックスに対する偏見が少ないという国民性もあるが、ブラジル国内で売春に携わる18歳未満の少女は50万人に上り、児童売春で悪名高いタイを上回るとの推計もある。 W杯観戦のためにブラジルを訪れる観光客は約60万人と予想されており、これはもう明らかな“供給過多”。 売春が横行する危険性は十分ある。

もちろん、ブラジル政府もポスターによる啓発など対策には乗り出しているもの、W杯の警備に多くの警察官が動員されることもあって、どうしても摘発は手薄になりがちだ。

とはいえ、そんなブラジルでも児童虐待は重罪だ。 ガードを緩めていると、手痛い目にあうかもしれない。 (普)

そして変更後。

世界中から多くの観光客が集まるワールドカップ(W杯)。 さまざまな経済波及効果を生むが、裏の社会にとっても“稼ぎ時”という。 多くの専門家が「W杯期間中、ブラジルでの観光客目当ての売春が急増する」との見方を示している。 というのも、ブラジルでは18歳以上であれば、売春は合法だからだ。 普段でも海外から売春ツアーにやってくる観光客も多い。 W杯ともなれば、一気に活気づく恐れもある。 観光客を目当てにするため、多くの売春婦が英会話を学んでいるとの報道まであった。

ただ、問題なのは、ブラジルでは今、18歳未満の少女による児童買春が横行していることだ。 タクシーの運転手やホテルの従業員らが斡旋するケースが多いが、繁華街ではミニスカートやビキニなど、セクシーな服装に身を包んだ少女自らが声をかけてくることもあるという。

セックスに対する偏見が少ないという国民性もあるが、ブラジル国内で売春に携わる18歳未満の少女は50万人に上り、児童売春で悪名高いタイを上回るとの推計もある。 W杯観戦のためにブラジルを訪れる観光客は約60万人と予想されており、売春が横行する危険性は十分ある。

もちろん、ブラジル政府もポスターによる啓発など対策には乗り出しているものの、W杯の警備に多くの警察官が動員されることもあって、どうしても摘発は手薄になりがちだ。 (普)

全体的に浮ついた感じだったのが、変更後は淡々とした書き方になっている。 変更で削られた部分をピックアップすると、論調の違いがより明らかになる。

いったい何の注意をしているのかと。

いくら何でも、掲載前に誰もチェックしないってことは無いだろう。 つまり、この記事が最初に掲載された時には、チェックも含めた誰もおかしいと思わなかったってことだよな。 こいつらが取材と称して出かけた先で何をしているのか、その一端がこうしたところから透けて見える気がするのは、きっと気のせいじゃない。

ブラジルの売春事情と関係が有るような無いような、国内の結婚/離婚事情。 THE PAGE から。

厚生労働省は、2013年の人口動態統計の概況を公表した。 その中で、婚姻件数が66万594組にとどまり、戦後最少を記録していたことがわかった。 また、初婚の平均年齢は、夫30.9歳、妻29.3歳で、いずれも前年より0.1歳上昇。 晩婚化の傾向が進んでいる。

同省によると、2013年は前年の66万8869組と比べ、8275組減った。 ただ、日本の人口自体が減っているため、婚姻率(人口千対) は5.3で、前年と同じだった。

一方で、離婚の件数は減少。 23万1384組で、2012年と比べ4022組減った。 離婚率(人口千対) は1.84で、前年の1.87を下回った。

出てくる数字を並べると、

婚姻数 660,594 婚姻率(人口千対) 5.3
離婚数 231,384 離婚率(人口千対) 1.8

となってて、婚姻数と離婚数だけで単純計算すると結婚した人達の35%が離婚。

3分の1ちょっとが離婚ってのは凄いな。 結婚と離婚を繰り返す一部の人達が数字を押し上げていたりもするんだろうけど、それだけじゃ済まない数字だよな。

これ、婚姻関係の継続期間は、平均するとどのくらいなんだろう。 愛情が続くのは3年から4年ぐらいって話だし、冷めてちょっと我慢してと考えると、4年から5年ぐらいだろうか。

冷めたものを無理して我慢して一緒にいる必要は無いんだし、この際だから 婚姻関係は更新制 にするのはどうだろう。

なんて感じで。 むしろこうした方が結婚する人が増えるんじゃないか。 ついでに出産も。 遺伝子的なバリエーションも。 遺伝子と言えば、産まれた子供は、今の民法の 「婚姻解消後一定期間内は前夫の子と推定する」 なんてのはやめて、全て遺伝子鑑定で親子を特定する。 どうよ?

まあ、実際にそうなったとしても、そんなグルグルと人を変えた結婚離婚の輪を、俺は外から眺めてるんだけなんだろうけどさ。