2014 06 30

大本営発表

今はもう弁護士も団体に対してポータルサイトからアクセスする時代なんだね。 弁護士ドットコムなんてものが有るなんて、俺は今日初めて知ったよ。 お気に入り弁護士とか、どこの Amazon だよ。

そんな弁護士ドットコムから、集団的自衛権に関する記事。

安倍内閣が7月1日にも、憲法解釈を変えて集団的自衛権の行使を容認する閣議決定を行う公算が高くなっている。 このことを受けて、閣議決定に反対する大規模デモが6月30日、首相官邸前で行われた。

デモは複数の団体が呼びかけたもので、18時ごろから官邸前の道いっぱいに集まった人たちは「9条をこわすな」「戦争反対」などのプラカードを掲げ、集団的自衛権の行使容認に反対の声をあげた。

今回のデモを告知するサイトには、ツイッターで参加を呼びかけるためのボタンがあり、6月30日午後18時の段階でボタンの使用数が5万以上に達している。 サイトによると、7月1日17時からも大規模抗議行動を予定しているという。

正直、弁護士ドットコムという名前の段階でもう怪しい感じだったのだが、 「ツイッターで参加を呼びかけるためのボタン」 なんて出てきて、なんか怪しさが違う方向に。

これまでもネットでアンケートが色々やられてきたけど、ネタが政治的なものの場合、玩具にされるか、一部の人たちのレースになるかで、あまり意味の有る結果は得られなかった。 ツイッターで参加を呼びかけるボタンってのは、その辺りを逆手に取ったものなんじゃないかと、穿った見方をしてしまう。 ツイートの数だけを示すのは、アンケート結果の内訳には触れないで回答数だけを開示するようなものなんだけど、ツイートだと何となく成り立ってしまうからね。 で、関心の高さが賛同意見の多さにすり替えられてしまう。 関心の高さの実態が、遊び道具として面白いという様なものだったとしても。

と思ったが、記事には、こうした記事にありがちな 「主催者発表XXX人」 という数字が無いんだよな。 大規模と言うほど人が集まらなかったんじゃないのかね。 デモの動画も、せいぜい3桁前半程度といった感じで、人がそんなにたくさん集まっているようには見えなかったし。 関心の高さとして5万という数を出したいが、そうなると実際の参加者が500人なんて、その差は何だと突っ込まれそうだし… みたいな葛藤の結果だろうか。

こんなデモよりも、集団的自衛権に反対して新宿で焼身自殺の方が遥かにインパクトがあると思うのだが、こっちはテレビでは全く報じられないんだよな。 見ている限り、NHKでは0だ。 家は読売新聞なのだが、新聞での扱いはちょっとだけ、報じたというアリバイ作り程度の扱いだった。 陸橋の上で燃えて歩道に落ちて取り押さえられるまでの動画も、既にネットに流れているのに。 結局死ななかったらしいし、精神系の病の可能性もあるからってことだろうか。