2014 08 05

それが朝日新聞

今更という感じしかないが、新聞しかニュースソースがない人も結構いるだろうし、今更ではあってもやっぱり言うべきではあるんだろう。 でもやっぱり今更なんだよなぁ。 という、朝日新聞の記事に関する産経の記事。

朝日新聞は5日付朝刊1面と16~17面で慰安婦問題の特集を組んだ。 1面記事では 「私たちは元慰安婦の証言や数少ない資料をもとに記事を書き続けました。 そうして報じた記事の一部に、事実関係の誤りがあったことが分かりました。 問題の全体像がわからない段階で起きた誤りですが、裏付け取材が不十 分だった点は反省します」 と書き、これまでの慰安婦報道での誤報を一部認めた。

朝日が16回も取り上げた自称・元山口県労務報国会下関支部動員部長、吉田清治氏の 「慰安婦を強制連行した」 との証言については 「虚偽だと判断し、記事を取り消します」 とした。

また、もともと関係のない慰安婦と工場などに動員された女子挺身隊とを繰り返し混同した記事を掲載したことに関しては、 「当時は、慰安婦問題に関する研究 が進んでおらず、記者が参考にした資料などにも慰安婦と挺身隊の混同がみられたことから、誤用しました」 と間違いを認めた。

一方、元韓国人慰安婦、金学順氏の証言記事で、 「『女子挺身隊』の名で戦場に連行」 などと実際の金氏の経験と異なる内容を書き、慰安婦問題に火をつけた植村隆記者(今年3月退社)に関しては 「意図的な事実のねじ曲げなどはありません」 と擁護した。

新聞とかテレビとか、いわゆるメディアの言い訳って大体同じパターンだよな。 今回の朝日新聞もそう。 「誤りがあったが捏造ではない」 と。

朝日新聞は、この訂正をどれだけ広く伝えるつもりなんだろうか。 英語版の記事配信とか、系列のテレビ局で放送とか、やれる事やるべき事は結構あるはずなのだが、きっとやらないんだろうな。 この件をどう取り上げるのかを楽しみに、久しぶりにテレビ朝日の報道ステーションを見たのに、完全スルーだったよ。 これはこれで 「それでこそ!」 という感じなのだが。

ま、朝日新聞としては、そもそもそんな必要がないって認識なんだろう。 いや 「認識」 てのは違うか。 「立場」 だな。 朝日新聞の元記事での主張は、要するに 「誤りはあったものの従軍慰安婦の強制連行があった事は事実」 なのだから。 今回の訂正は、

吉田さんの証言を基に記事を書いたとしましたが、正しくは〇〇さんでした。 訂正します。

という程度なのだ。 お詫びと訂正じゃなくて、ただの訂正。 このタイミングで訂正したのは、証人喚問の噂があったからだろうか。

家は読売新聞なのだが、この件に関して、女子挺身隊の取り上げ方についての言い訳が載っていた。 「読売新聞も女子挺身隊と従軍慰安婦を間違った事があるけど、その後に検証記事やコラムで訂正したから」 だそうだ。

訂正するのに、1面トップに 「女子挺身隊の皆様、すみませんでした」 の大見出しと役員一同の土下座の写真でもあれば、記事で慰安婦扱いされた挺身隊の人も許そうと思うかもしれないが、コラムじゃ、ねえ。

月

光学30倍ズームの月。 クレーターまでくっきり見える。