2015 01 09

ペンの暴力

イスラムの預言者をバカにした風刺画を掲載したフランスの新聞社が襲撃された事件の続報。 朝日新聞から。

パリ北東部で9日朝(日本時間9日夜)、武装した容疑者が乗った車と、当局との銃撃戦やカーチェイスが起こっていることがわかった。 容疑者らは、地域の会社に逃げ込み、人質をとっているとの情報もある。 仏週刊新聞「シャルリー・エブド」を襲撃し、12人を殺害した主犯格の2人の容疑者が関わっている可能性がある。 AFP通信やAP通信などが報じた。

AFP通信によると、仏内務相は、パリ北東部で容疑者を確保する作戦が進行中であることを認めたという。

英BBCや米CNNによると、車で逃走していた容疑者らは、銃撃戦のあと、地域の会社の事務所に逃げ込み、会社のなかで人質をとっているという。 容疑者の兄弟2人は8日朝、パリの北東約60キロの町ビレコトレのガソリンスタンドで目撃された。

Charlie Hebdoで画像検索するとわかるけど、今回のもこれまでのも風刺画とは名ばかりでただ下品なだけ。 テレビのニュースや新聞では言論の自由がどうとか言ってるけど、発端となった風刺画を見せないのは、見せられないからじゃないのかね。 日本人の感覚からすると、これを見たら嫌悪感しかもたないだろうから。 もちろん、だから殺されていいとは言わないけどさ。

ここで言論の自由を持ち出すなら今後はヘイトスピーチを責めるなよと思ったが、朝日新聞の定義では、特定の人に対するもののみがヘイトスピーチらしいし、何も矛盾しないのかな。

ところで、よく 「暴力は絶対にダメ」 なんて言うけど、そう言う側はたいてい言葉の暴力で先制攻撃してたりして、結局のところは 「自分の土俵で戦え」 ってことだったりするんだよな。 で、物理的な暴力においては激しく非難される弱い者虐めが、言葉の暴力ではまるで配慮されず、プライバシーは主に言論の自由の責任逃れに使われる始末。

この際だから、言論の力を持たない弱い人のために、等価報復を制度化したらどうか。 職業メディアに対しては、誤報や風刺ネタにされることで受けた精神的社会的ダメージに応じて暴力で報復してもよい なんてどうだろう。 殺すのは駄目だけど、傷が残るぐらいは可で。 本人が自殺した場合は、遺族による仇討ちも可で。