2015 02 23

少年法撤廃の布石

自衛隊誘致の住民投票に中学生も参加した話。 時事ドットコムから。

日本最西端の島の沖縄県与那国町で22日、陸上自衛隊の沿岸監視部隊配備の是非を問う住民投票が行われ、即日開票の結果、賛成票が多数を占めた。 結果に法的拘束力はないが、誘致を進めた外間守吉町長の方針を住民が 「承認」 する形となり、防衛省は計画通り2015年度末の配備を目指す。

投票結果は賛成票632、反対票445、無効票17。 投票率は85.74%だった。

〜(中略)〜

選挙戦で賛成派は、部隊が配備されれば人口が増え、税収増や活性化につながると主張。 反対派は、レーダーの電磁波による健康被害などを訴えた。

同町の人口は約1500人で、有権者は永住外国人も含む中学生以上の1276人。 投票は、賛成、反対のいずれかに丸印をつける方式で行われた。

記事には書かれていないが、中学生以上の参加を言い出したのは反対派の方。 この手の人たちには都合よく子供を使おうとする習性があるので、今回もそれが発揮されたんだろう。 大人だけじゃ勝てないと思ったんだろうな。

さて、重大な意思決定に対して投票権を与えよと言うのは、それだけの判断力があると認めているからだよな。 だったら、少年法による保護も不要だよな。 少年法の適用が問題視されるような行為をやっていいか悪いかの判断は、自衛隊誘致よりも遥かに単純な問題なんだし。

となるのが自然な発想だと思うのだが、反対派の人たちはどう考えるんだろう。 反対派は、少年法の廃止や適用年齢の引き下げにも反対してそうな気がするが。 って、そんな矛盾を気にしないから反対派なのか。

俺が町長だったら、せっかくだから中学生にはさらに悩む要素を追加してあげるんだけどな。

と、自衛隊誘致に賛成/反対の前に更に二択。

実際にやったらどうなっていただろう。 住民投票に参加するのは真面目な子ばかりで、普段は大人を馬鹿にしているような不良品が面倒なのと保身とで棄権し、ますます馬鹿がのさばる結果になりそうだな。 「お前投票したんだろ? 俺は投票してないからな。 俺が無理矢理に喧嘩を売ったのだとしても、殴り返したらお前の方が厳しく罰せられるんだからな」 みたいなやりとりが、学校で日常的に聞こえてくるようになったりするのだ。

しかし賛成派の理屈も怪しいよな。 自衛隊の小さな部隊が島に来たとして、それがどれほど活性化につながるのか。 若者の働き口が大して増えるとは思えないし、高齢化と過疎が進むのをほんのちょっと遅くするのが精々だろう。