2015 10 30

癲癇

先日、73歳の老人が自動車で歩道を700m走って次々と人を跳ね、2人死亡4人重軽傷という事故があった。 なぜ歩道を走ったのか、その理由はまだ判らないが、しかし歳が歳だけに真っ先に疑われるのは呆けだよな。 で、他人事じゃない気がしてなんとなく続報を追っていたのだが。

まずは産経WESTの続報。

〜(1段落省略)〜

車を運転していた鹿児島県日置市東市来町の職業不詳、川内実次(みつぎ)さん(73)も、外傷性くも膜下出血で病院に搬送。 県警は回復を待って自動車運転処罰法違反(過失致死傷)の疑いで事情を聴く。 捜査関係者によると、県警はてんかんの持病があったとの情報を把握しており、慎重に調べる方針。 てんかんは薬で発作を抑えることができ、適切な治療を受けていれば運転に支障はない。

〜(2段落省略)〜

相次ぐ事故 議論続く

てんかんをめぐっては、過去に運転中の発作が原因とみられる死亡事故が起きたことから、免許取得時の虚偽申告や病気が原因の事故に対する罰則が強化された。 一方、適切な治療を行っていれば症状はコントロールでき、患者団体からは「特定の病気で罰則を重くするのはおかしい」との声があがるなど、社会的な議論が続いている。

京都市東山区で、てんかん患者だった男性会社員=死亡=が運転する軽ワゴン車が暴走し、19人が死傷する事故が発生したのは平成24年4月。 前年4月には、栃木県鹿沼市でクレーン車の運転手がてんかん発作を起こし、はねられた児童6人が死亡した。

これらの事故を受け26年5月、てんかんなど特定の病気の影響で事故を起こした場合、罰則が重い危険運転致死傷罪を適用する自動車運転処罰法が施行。 同6月、運転免許の取得や更新の際に病状を虚偽申告した場合に罰則を科す改正道交法も施行された。

これに対し、日本てんかん協会は「一部の人が起こした事故で差別が助長されている」としている。

ただ、同様の事故は近年も発生。 今年8月、東京・池袋で、てんかんの持病がある医師が運転していた車が暴走し歩行者5人が死傷。 同年3月には今回の事故と同じ宮崎市で、てんかん患者が運転する車が起こした事故で5人が死傷した。 いずれも警察が事故と病気との関連を調べている。

産経の続報。

〜(2段落省略)〜

数年前から認知症の症状が出ていたり、過去にてんかんで倒れていたりしたことも判明。 てんかんは薬で発作を抑えることができ、適切な治療を受けていれば運転に支障はない。 県警は認知症やてんかんの治療状況を調べる。

宮崎に来た経緯などについても家族らから話を聞く方針。 知人によると、過去に家族と宮崎県内に住んでいた。

〜(2段落省略)〜

更に産経の続報。

〜(1段落省略)〜

知人によると、川内さんは認知症の症状があったが、特段運転には支障はなく、買い物などで外出する家族を乗せていた。 捜査関係者によると、この日は家族に告げず、朝、自宅を出発したという。

〜(1段落省略)〜

最初は産経WESTで次の二つは産経なのだが、ここでは一括りに産経としている。

最初はまるで癲癇が原因であるかのように前面に押し出し、日本てんかん協会からの抗議を載せる一方で、癲癇患者による事故が続発していることも記載。 それが後に認知症と癲癇の並記となり、最後には癲癇が消えて認知症だけになった。

この変化は何だろう。 取材を進めていく中で癲癇が原因ではないらしいと判ってきたのならそう書けばいいようなものだが、