2016 03 04

想定外

既に散々ケチがついている2020年東京オリンピックだが、ここでまた一つ情け無い問題が。 朝日新聞から。

2020年東京五輪・パラリンピックの主会場となる新国立競技場内に、聖火台を置く場所がないことが明らかになった。 事業主体の日本スポーツ振興センター(JSC)は競技場外に置く案を示したが、大会組織委員会は反発。 3日夜、遠藤利明五輪担当相を座長とする検討チームを発足させ、大型連休前をめどに設置場所や設置主体、費用負担の案を出すことになった。

国際オリンピック委員会(IOC)は、聖火台は原則としてスタジアム内の全ての観客から見える場所に設置すべきだと定めている。

しかし、昨年12月に採用された建設案では聖火台を置く空間がない。 JSCは屋根で覆うザハ・ハディド氏監修の旧計画でも外に置くことを想定しており、「組織委から聞き取った要望の中に、聖火台を競技場内に置くという話はなく、(白紙撤回後の)公募時にも設置場所は想定しなかった」(幹部)。

俺は聖火リレーなんて馬鹿馬鹿しいと思っているし、そもそも聖火が無くてもいいと思っているし、あんなものに 「聖」 なんて付けるなよと思っているのだが、あれが楽しみって人もいるんだろう。 それは分かる。 しかし 聖火台は原則としてスタジアム内の全ての観客から見える場所に設置すべき なんて規則まであるとは思わなかったな。 言ってることは妥当だとは思うが、開催各地の事情もあるし、わざわざ規則にする必要があるのかね。

最初の案でも競技場の外だったってのは、JSCも同じことを思ったのだろうか。 まあ何にしても最初からそんな規則を守る気がなかったくせに、何故ここにきて問題だと言い出すのか。

高騰と報道された建設費が、実は最初から想定された値で、既にその額で各種予算配分がなされていた。 なのに、批判されて、撤回になって、新案では建設費が安くなって、配分予定だった金が足りなくなりそうな気配。 なので、追加費用が発生するような問題を順次発表している。

真相はこんなところじゃないかと、展開がグダグダ過ぎて逆に勘繰ってしまう。

文句ばかりなのもどうかと思うので、俺が一つ案を出してあげよう。

地下はどうだろう。

競技場の中心を掘り下げて、その底に聖火を置く。 これならスタジアム内の全ての観客から見えるだろう。 競技のためには、本来のグランドの位置にガラスなんかの透明なもので蓋をしておけばいい。 単純なガラスの板なら緩い傾斜で広く掘る必要があるが、内側に適当に角度をつけて光が散乱するようにしておけば、掘るのは狭い領域でもいけるだろう。 透明な人工芝もいいかも。 選手が走る時、足元で聖火の光が散乱してキラキラするのだ。

きっと金はかかるけど。

とまあ日本では凄い勢いで金が飛んでいきそうだが、地球の裏側のアルゼンチンでは凄い勢いで甲虫が降ってきたらしい。 exciteニュースから抜粋。

驚くべき現象は、今月1日に突如として発生した。 現地のテレビ局「cuatro」をはじめとする複数のメディが報じたところによると、同国大西洋岸に位置するブエノスアイレス州マル・デ・アホ市とサン・ベルナルド市のビーチが、一夜にして数百万匹のカブトムシと思しき甲虫で埋め尽くされ、真っ黒に染まってしまったという。

美しい海を求めて大勢の観光客がやって来る両ビーチだが、このホラー映画のような光景を目の当たりにした人々は、一様に空いた口が塞がらなかったようだ。 特に昆虫が苦手な人は、絶叫しながら逃げていったという。 目撃者らの証言から、甲虫は空から降ってきたものと考えられている。

過去にあった魚や蛙は竜巻なんかで吸い上げられたものだろうが、虫は自分で飛んできたんだろう。 何があったのかは知る由も無いが、ちょっと羨ましいな。