2016 06 27

沈黙のバス

日野駅から乗る高幡不動行きのバスは、市役所の前を通るか後ろを通るかの2つのコースがある。 どっちだろうが最終的に高幡不動に行くし、料金も変わらないし、俺としてはどっちを通ろうが何の問題も無いのだが。

今日、仕事の帰りに乗ったバスは、どうやらコースを間違えたらしい。

中央自動車道の下の坂を登り切った後、神明3丁目の信号で左折しなかったので、市役所前に行くのだろうと思いながら窓の外を眺めていたら、他のバスとすれ違った直後に運転手に電話がかかってきた。 運転中だし無視するだろうと思ったら、運転手、バスを路肩に停めて外に出て電話で話し始めた。

すぐに済むのかと思ったら、これが結構長いこと話し込んでいる。 この間、バスの降車側のドアは開いたまま。 途中、老夫婦が立ち上がり、ここで降りた方が都合がいいから降りたいのだがとシルバーパスらしきものを電話中の運転手に見せて降りていった。

その後しばらくして、電話を終えた運転手がもどってきて、何の説明も無く運転再開。 市役所前まできてバス停に停まったと思ったら、いきなりUターンして今来た道を引き返し始める。 やはり何の説明も無し。 車内に表示されている次のバス停は、市役所東になっていた。

で、神明3丁目の信号を新撰組ふるさと歴史館の方に曲がって市役所の後ろを通るコースに入り、しかし車内の表示通りに新撰組ふるさと歴史館前をすっ飛ばして市役所東で停車。 後はそのまま高幡不動まで。

たぶんすれ違ったバスの運転手がコースの間違いに気付いて連絡し、会社から運転手に電話がかかってきたのだろう。 乗客にも聞こえる可能性がある無線じゃ話しにくいこともあるだろうし。 電話も、あれはたぶん社給の携帯なんだろう。 コンプライアンスだ何だと色々うるさい今時、個人携帯を持ったまま運転なんてさせないだろうし。

あと、このバス、乗車口のPasmo/Suicaのセンサーが壊れていて、タッチしても反応しない。

各バス停から乗ってくる人はそんなことになっていると知る筈も無いので、当然、何度かタッチを繰り返すのだが、そうなって初めて運転手が 「壊れているのでタッチせずそのまま乗ってください」 と声をかける。 使えないのは最初から判っているのだから、人が乗ってくるときに先に声をかければスムーズにいくと思うのだが、最後までそうせず、乗ってきた人が困って運転席の方を見るまでは放置だった。

運転手が駄目なら機械も駄目という為体。

このバスとは関係ないけど、テイタラクって漢字だと 「為体」 なんだね。 ヒトトナリを漢字変換して 「為人」 となったときにちょっと感動したのだが、為体にもそのときと同じちょっとした感動があったよ。 感動といっても、まあ 「へー」 って思う程度なんだけど。