2017 03 04

啓蟄の頃

基本的に寒いのだが、暖かい時もちらほらと。 河原を散歩していて、春を感じることも増えてきた。 暦の上ではとっくに春なんだけどね。

菜の花

今年初めて見る菜の花。 浅川の土手に一株だけ咲いていた。 この辺り一面が菜の花で埋まるのは、来月末頃だろうか。

緑亀

今年初めて見るミシシッピーアカミミガメ。 通名緑亀。 冬眠から覚めたのか。

この亀だが、水の底で落ち葉や土に潜ってに冬眠する。 冬眠する期間はだいたい11月から3月で、この間はほぼ仮死状態。 息もしていない。 時々目を覚まして何か食べたりするのではなく、仮死状態のまま、夏の間に体内に蓄えた脂肪をじわじわ消費して命を繋ぐ。 脂肪の燃焼には当然酸素が必要なのだが、これは呼吸ではなく、皮膚から水中の酸素を直接取り込んでいるのだとか。

水に浮かぶ亀をしばらく眺めていたのだが、特に何をするでもなくただ浮かんでいた。 まだ寝呆けているのだろうか。 まあ、寝呆けるのもしょうがないか。 ちょっと前まで仮死状態だった訳だし。

しかし考えてみれば、1年のおよそ3分の1が仮死状態ってことは、亀にとっての1年は俺にとっての3分の2の長さしかないんだよな。 仮死状態期間は意識されることがないだろうから、きっと 「なんか食欲が無くなってきて、眠たくなって、ちょっとうとうとして、気がついたらすっごい腹が減ってた!」 なんてことになってるんだろう。

そんなことを考えながら歩き出したら、その動きでこちらに気付いたらしい。 ばしゃっと水飛沫を上げて、結構な勢いで潜っていった。