2017 04 23

やりなおせ

日曜の夕方はだいたいTBSの世界遺産を見ている。 かつてはこの後に夢の扉、鉄腕DASHという流れだったのだが、夢の扉が終わってからは鉄腕DASHまでの30分が定まらない。

まあそんなことはどうでもよくて世界遺産。 今回は日光東照宮の修復で、これが衝撃的だった。

彫刻の修復で色を塗り替える職人(なのか?)の作業風景が映されていたのだが、この人の絵が酷いのだ。

先人が残してくれた資料を見ながら筆を運ぶのに、その最初の一筆からもう全然違う。 その積み重ねなので、出来上がったのは劣化コピーとしか言いようがない代物。 資料を残した先人が見たらたぶん泣く。

もちろん人の手によるものだから、全く同じにできるとは思っていないし、そこまでやれとも言わない。 実際、修復前の絵も資料とは若干違っていて、それは前回修復時の誤差だったのだろう。 でも今回のは誤差ってレベルじゃないからね。

スペインだったか、教会の絵を復元しようとしてグダグダにしてしまった婆さんが話題になっていたが、あれよりはマシって程度。 というか笑えない。 駄目なことに本人が気付いてない風なのが、可笑しいを通り越して恐ろしい。

何故あのレベルの人が修復作業をしているのか。 何故誰も止めないのか。 心の底から納得いかない。

絵の具が特殊で、その扱いに慣れているからというのが人選の理由なら、その絵の具の扱いを教えさせるだけして、絵は描かせないで欲しい。 もちろん個人的に絵を描くのは止めないが、文化財は駄目だ。

この際、3次元に色を塗れるプリンターの導入を考えて欲しいものだな。