2017 07 02

近所の花

今日も浅川沿いを散歩。

川の土手は何年か前の補強工事の際に全面芝生となったのだが、あっという間に雑草に覆い尽くされてしまった。 その後も何度か雑草の除去と芝生の植え替えをやっていたが、芝生養生中につき立ち入り禁止の札がまだ綺麗なうちから雑草が生え始めて、ほんの数ヶ月で完全に元の状態に戻る繰り返し。

いや、元の状態とはちょっと違うか。 問答無用に全種除去なので雑草的には同じスタートラインになるのだが、そうなると繁殖力の強い外来種が有利なんだよな。 たぶん整備のたびに在来種が減って外来種が増えるという皮肉な事態になっているのだ。

まあ俺としては、そんなカオスの方が一面芝生よりまだマシだと思うが。

荒地花笠

荒地花笠(アレチハナガサ)

南米原産の外来種。 定着が確認されたのは1960年頃だそうで、予想外に新しい。 危険視するほどの繁殖力ではないのか、特定外来種などのブラックリストには入ってないらしい。

薮萓草

藪萱草(ヤブカンゾウ)

別名忘れ草(ワスレグサ)。 中国原産の渡来種だが、原産地が近所だけに歴史は古い。 万葉集の頃には既に季語として使われているのだそうだ。 漢方薬に使われる甘草とは全然別物だが、これはこれで食えるらしい。

この藪萱草、3倍体なので種を作ることができず、匍匐茎を伸ばして増えるのだそうだ。 この時期、河原で結構見かけるが、あれらは遺伝的には全く同じクローンだったのか。 なんかいろいろ大変そうだな。