2017 10 03

蹴って教える

授業中に生徒が教師を蹴ってる動画が拡散された件で、舞台となった博多学園・博多高等学校がお詫びを公表している。 その抜粋。

本校では、これまでも道徳教育を推進し、暴力は絶対にあってはならないものであることを教育してまいりました。 また、SNSの利用につきましても、その危険性を指導してまいりました。 にもかかわらず、今回の件を防ぐことができなかったことは残念でなりません。 私どもの指導が到りませず、誠に申し訳ありませんでした。

本件を真摯に受け止め、今後は、改めてITモラルを持たせる教育、生徒の心が健全に育つよう教育の充実を図り、また教員の連携やフォローアップ等、教員を育てる体制等、学校組織をしっかり作ってまいります。

残念なことの方は、第一が暴力で、第二にSNSによる拡散。 なのに対応では、まずITモラルが来て、次いで心の健全な育成。 この辺りに、暴力よりもそれが学校の外に拡散されて隠せなくなったことの方を問題視しているように感じるのは、俺の考えすぎだろうか。 拡散しなかったら内々に有耶無耶に済ませられたのに! 或いは、もう最初から無かったことにできたのに! なんて思いが行間から滲み出しているような…。

ところで 生徒の心が健全に育つよう教育の充実 とあるが、というかお詫びなんだからこうした定型句以外に言いようがないのだろうが、心の育成なんて高校じゃもう手遅れだよな。 壊すのは高校でも全然遅くないが、育てるには遅い。 仮に成果を上げることができたとしても、その成果は小さいし、しかも成果に対して全く割りに合わない時間がかかる。 今回のように入学して半年の1年生に対して、すぐに成果を上げるなんてまず無理。

ということで、心を健全に育てるのを頑張るのはもちろんだが、その一方で、まだ育成の成果が出ない生徒が暴力事件を起こさないための抑止策についても考えておいた方がいいだろう。 心が不健全な相手なので良心に訴えかけるのは無意味。 一番効果的なのは、多分より大きな暴力。 各所に監視カメラをつけておき、暴力を振るわれたと確認できた場合は、暴力による倍返しを認めるとか。 件の生徒も、蹴ったら半殺しレベルで蹴り返されるとなったら、蹴らなかったんじゃないか。

まあ、馬鹿だからきっと一回は蹴って蹴られると思うが。