2018 02 24

見た目の白

白鷺

用水路の中を歩いていた白鷺。 見た瞬間に 「白い!」 と、ちょっと感動した程の白さだったのだが、写真だと微妙だな。

しかし考えてみれば、白鷺って野良暮らしなんだよな。 野晒しの雨晒し。 そんな生活の白鷺がここまで白さを保っていられるのって、実はかなり凄いことなんじゃないだろうか。

汚れが目立たない構造なのか。 そもそも汚れない構造なのか。 何れにしても、努力無しでもある程度は白さを保てるようになっていないと、いつ見ても真っ白ってのは無理だよな。

そうそう、白さを保つ努力で思い出した。

「俺らの会社って、ブラックかホワイトか、どっちだろうね」

「ブラックじゃないんでしょうけど、ホワイトとも言いたくないですね」

「あー、そっち忙しそうだよね」

「その忙しさで残業が続いて、今月はもう残業できないんですよ」

「そうなんだ。 じゃあ今月からホワイトデビュー?」

「時間的にはそうなんですけど、やらなきゃいけないことは全然減ってないですからね」

「残業はするな。 でも今までと同じだけ仕事はしろ。 人は増やさない」

「ほんとそれです。 気分的にはもう真っ黒ですよ」

「見かけのホワイトを保つために中の人を酷使って、何て言うんだろうね。 仮面ブラック?」

「そんな感じですけど、そんな格好良くないです。 内容と言葉の響きが全然合ってないですよ」

「見かけのホワイトに騙されて人が増えればいいんだけど、この業界がブラックってバレてるからねぇ」

「人が増えたら増えたで、戦力になるまではこっちのやることが増えるだけですよ」

「だよねぇ…」

会社の中(の一部?)は割と黒いらしい。