2018 04 01

外から見る/外に見せる

昼食後に父と散歩。

電車の屋根

新型車両の屋根が早くも薄汚れ色。

自宅が線路を見下ろす位置なので電車の屋根を見ることが多いのだが、だいたいどれも汚い。

と、洗いたくないところに洗わなくていい理由があるので洗わないのだろうが、なんだかなぁ…。 まあ俺も、電車の屋根を頻繁に見るようになる前は、屋根がどうなってるかなんて全然気にしてなかったんだけどさ。

いや、違うか。 屋根はどうなってると思うかなんて訊かれるまでは気にしたことも無いが、訊かれたらきっと 「側面と一緒に自動洗車機で洗ってるんじゃない?」 なんて答えたことだろう。 つまり綺麗なのが当たり前という認識。 乗用車レベルで。 その後に 「そういえば駅の車庫にある洗車機は側面だけだったような…。 あれ? ひょっとしてすごく汚いのか?」 なんて思うのだろうが。

しかし実際に屋根をちゃんと掃除しようとすると、きっと大変なんだろうな。 今の簡易な自動洗車機じゃ屋根をきっちり洗うのはちょっと無理そうだし。 期待すべきは、光で汚れを分解するとか、そっち系の技術か。

窓の広告

窓枠を優先して縦読みして全く意味が解らず、一瞬考えて横に読むってことに気付いた。

4資住相ってなんだろう。 通貨、先物、証券、債券に住宅・不動産を加えた資産運用の相談だろうか。

なんて、一瞬とはいえ考えてしまった自分がちょっと情けない。 まあ、だいたい正解だったんだけどさ。

思い返せば、同じような間違いをいろんなところでしている気がする。 これが俺だけなのか他の人でもそうなのかが気になって、他の人のサンプルとしてはどうかと思うが、隣にいた父に訊いてみた。

「あの窓のところに書いてあるの、読める?」

「銀行の窓のか?」

「そう、それ」

「あのぐらいならまだなんとか読めるのぉ。 えーと…よん…し…すむ…そう…か? 字は読めるけど意味はさっぱり判らん」

やっぱり縦読みしてた。

これ、窓の中の人はどうなんだろう。 自分たちはちゃんと読めるのか。 貼ってすぐなら間違うことはないだろうが、しばらくして外から見たとき、うっかり縦読みしたりしないのか。

もしかしてこれが戦略なんだろうか。

普通に窓に広告を貼ったところで、外を歩く人のほとんどは読まないし、読んだところで何とも思わずに流してしまう。 意識させ、心に残す、何らかの工夫が必要だ。 しかし商売上硬いイメージを崩せないので、居酒屋やパチンコ屋のような派手に目を惹く方法は取りにくい。 じゃあどうするか。 見もしない人はもう諦めて、読んでくれた人に向けて、サラっと流せないようなひっかかりを作るのはどうだろう。 誤読を誘い 「なんだこれ?」 と思わせることなら、硬いイメージを崩さないままでもできるんじゃないか。

そんな風に考えた末の縦読み誘導。

無いか。