2018 08 04

疲れちゃった

呆けの進行を抑える薬を処方してもらうのに、だいたい月1回のペースで病院に通っているのだが、診察とかもう一切無い。 「相変わらず元気そうだね」 程度に父に話しかけながら処方箋を書くだけ。 正味1分ぐらいで終わる。 一度、確か呆けてから数ヶ月後だったか、薬をちょっと強いものにするかどうかを検討したことがあったが、この様子なら今ので十分でしょうとなって、それっきり。

そう言えば、ほぼ同じタイミングで、処方箋を持っていった薬局の薬剤師から 「そろそろ薬を少し強いものにする頃だと思うんですが」 なんて言われたんだよな。

「診察でその話も出たんですけど、症状の進行が見られないので薬もこのままでいいらしいですよ」

「そうですか。 まあ、強い薬は体に良くないですからね」

「そうなんですか?」

「ええ。 人にもよるんですが、この薬は腹を下しやすいんですよ。 今はどうですか?」

「注意して見てるわけじゃないけど、特に問題ないと思います」

「そうですか。 でもやはり弱い薬で済むならその方がいいですよ」

そんな話をしたのを覚えている。

そんな病院で、今日は珍しく処方箋を書いた後に話しかけてくると思ったら、診察時間の変更だった。

俺は毎月、薬の残りが1週分程度になった土曜の午後に父を連れて病院に行っているのだが、10月から土曜は午前中だけになるそうだ。 正確には、これまでの診察時間が 09:00〜12:00 15:00〜18:00 だったのに対して、10月からは 09:00〜14:00 となる。 土曜だけじゃなくて平日も、終了が 18:00 から 17:00 となるとのこと。

「なんかね、もう疲れちゃった」

医者はそう言って笑ってた。

心療内科/脳神経内科/物忘れ外来 という看板を掲げているので、ガチ患者はなかなか強烈なんだろう。 以前一度だけ院内で見たことがあるが、酷いものだった。 入院施設のある大きな病院に行くらしく、警官数人がかりで引きずられるように病院から出て行ったのだが、その間ずっと訳の判らないことを大声で主張していたし。 あんなのの相手をしてるのだから、そりゃ疲れもするだろう。