2018 08 13

灯りの消えた街

今日は良い天気だった。 朝は。

ベランダの花

ベランダの鉢植えの花が咲いていたのをiPhoneで撮ったら、花びらに当たる光が強過ぎたのか、花の周囲が真っ黒になった。 俺の目には普通に背景が見えているのに。 かなりガタがきている俺の目にすら、まだカメラは遠く及ばないってことか。

せっかくの休みなので何か展覧会を見に行こうと思い立って電車に乗った。 今日これから何を見るとは決めないまま。 見たいものはたくさんあるが、美術館はどれも都心なので、電車に乗ってからゆっくり決めれば良いと思ったのだな。

で、電車に乗って、展覧会を検索しようとして思い出したのだが、今日は月曜日。 そして月曜日はほとんどの美術館が休館日。

確か5月の連休には、月曜にやっているところもあった。 連休ならではの客の入りを期待してのことだったんだろう。 だから今日もどこかやってるんじゃないかと期待して一応探しては見たのだが、今日はどこもきっちり休みだった。 まあ、職員だって盆ぐらいは休みたいか。

ということで美術館は早々に諦めて、聖蹟桜ヶ丘で降りて蝦の餌を、高幡不動で人の餌を買って帰った。

午後、PCを弄っていて、なんか急に暗くなったと思ったら、凄い勢いで雷が鳴り始めた。

雷かぁ…。 買い物行っといてよかったなぁ…。

なんて思っていたら、急にもう一段暗くなった。 部屋の明かりが消えていた。 ブレーカーが落ちたのかと思ったら停電だった。

外に出て見たら、エレベーターも止まっているらしい。 ボタンを押しても無反応。 念の為に他の階にも行って見たが、上も下も同じ状況だった。

俺と同じ様に、状況確認のためにエレベーターを見にくる人がちらほらいた。 ボタンをカチカチ押しながら 「停電ですよね?」 と、異口同音。

マンションの外に目を向けると、駅方面は灯りがついているが、反対方面は薄暗い。

停電

近所の信号も消えていた。

ここのマンションは電力会社を東京電力から変えているのだが、送電網は東京電力のはず。 と、東京電力の停電情報を見たら、八王子と日野で停電しているとあった。 14:45から南平一帯が停電。 駅周辺から東側は問題無いらしい。

携帯電話が繋がるのは、停電エリアの端っこだったからだろうか。 それとも、基地局に非常用のバッテリーが併設されているのかな。 まあなんであれ、電話やネットが使えるだけでちょっと安心するね。

とりあえずスイッチ類は一通り切って、停電から復旧した時にすぐ判るようにリビングの灯りだけスイッチを入れておいた。 ちょっと迷ったが、ブレーカーはそのまま。 あと、製氷室にたくさんあった保冷剤を冷蔵室側に数個放り込んでおいた。 どのくらい保つのかは分からないが、気休めにはなる。

暫くしたら雷は遠ざかって雨も小降りになったので、停電がすぐに復旧しなかった時のために、駅ビルのスーパーにパンを買いに行った。 ついでに電池も。

介護施設から父が帰ってくる頃にも停電が回復しないので、介護施設に電話。 エレベーターどころかインターホンも使えないので、家に着く前に電話連絡してくれと依頼。

その電話を受けてマンションの入り口まで迎えに行った時にもまだ停電のままだったので、そのまま父を連れて駅ビルまで食事に行った。

食事から帰ってきてもまだ停電のまま。 止まっていた信号が動いていたので復旧したのかと思ったのだが、小型の発電機を持ち込んで信号だけ動かしていたらしい。

エレベーターが動かないので父を連れて階段を登るのだが、これが今日一番大変だったかも。 俺にはちょっと運動になるって程度の階段も、父にとっては心臓破り。 途中何度か休憩を挟んで登りきったのだが、最後はもうゼーハー言ってたな。 これが高層マンションだったら、家に辿り着く前に死んでたかもしれない。

14:40頃から停電しています。 ただいま復旧作業をしておりますので、今しばらくお待ちください。

そんな町内放送を聞きながらゴロゴロしてたら、突然灯りが点いた。 近所からも 「あ、点いた!」 なんて声が聞こえてきた。 時計を見たら18:45だった。