イモの想い出

坂本龍一が死んだ。 享年71歳。 死んだのは先月28日だそうだ。 晩年はずっと癌との戦いだったとか。

彼に関して、こんな文藝春秋のインタビュー記事を読んだことがある。

YMOで大ブレイクして、三十歳代半ばまでは、まさに人生の絶頂期。 遅刻やすっぽかしもしょっちゅうでしたし、運転手が気に入らないとすぐに殴ったり蹴ったり、今思えばとんでもないことですし、私の理不尽な暴行に耐え切れず辞めていった運転手の人たちには申し訳ないと思っています。 子供の頃、体格がよかったこともあって、力ずくで意思を通すことをあまりためらわない性格に育っていたんです。

六十代になって反省する三十代の行動がこれってどうなんだろうね。 記事の内容がどれだけ本当なのかは判らないが、YMOの頃に生意気だったって話は、過去に何度か自分で語っていた記憶がある。 反省というより昔の悪自慢だったように聞こえたが。

まあ才能と性格は関係無いからね。 少なくとも彼の作り出した曲は、俺は割と好きだ。

そういえば、昔、親戚の家で聴かされたレコードだったかカセットテープだったかに、こんな歌詞があったのを覚えている。

YMOと書いてなんて読むか知ってるか?

…イモ

当時流行っていたYMOの曲は、今聴いてもイモっぽさは感じない。 当時も勿論そうだったろう。 って、まあ、本当にイモっぽかったらこんなこと言えないし、ネタにしようと思う程に売れもしないか。

BGM: Merry Christmas Mr. Lawrence