アルタード・ステーツ

明日、新型コロナのワクチン接種に父を連れていくので、問診票の書けるところを書いている。 現在治療中の病気や最近の体調などは、本人任せだと大丈夫としか答えないので、俺が書くしかないのだ。 まあ俺が書いたところで、やっぱり 「だいたい大丈夫」 だったりするのだが。 呆けてる以外は、年相応に健康なんだよな。

ALTERED STATES

遠い昔に見た記憶では、水槽に浮かんでいるうちに先祖返りする映画。

改めて見た結果、大体合ってた。

催眠術をかけて火傷する状況だと認識させると、実際に火傷と同じような症状になることがあるというが、そのもっと深刻なやつ。 タイトルの ALTERED STATES はそんな状態。

謎のキノコでラリった状態で水槽に浮かんでぼーっとしてると、人という種が辿ってきた進化の記憶に触れることができた。 最初の小さな成功で自信を深め、実験にのめり込んでいくうちに、認識した進化の記憶が体に再現されるようになった。 現代人から原始人へ、原始人からもっと原始的な生物へと、肉体も精神も変容していく。

そうして行けるところまで行った結果、真理は虚しいと悟って、奥さんの元に帰ってくる話。

坊さんが見たら 「何を今更…」 と鼻で笑いそうなストーリーだが、アメリカンにはこれが哲学的に見えるのかもしれない。 そんなことよりもポイントが高いのは、風呂に浮かんでぼーっとするのが実験だってこと。 この映画を見た後で風呂に入ってぼーっとしてると、なんか自分も先祖返りしそうな気になってくるからね。

逆にポイントが低いのは、主人公の科学者エドワードが無駄にモテること。

「私は彼のことで頭がいっぱいなのに、彼の頭の中には真理への探求しかない。 私のことなんてどうでもいいの」

あっさり捕まえた人類学者で美人の奥さんをそんなふうに嘆かせておきながら、当たり前のように学生にも手を出す節操のなさ。 そんなことだから風呂で浮かんでるうちに猿になるのだ。 というかきっと元から猿だったのだ。

まあ猿云々は置いといて、監督のケン・ラッセルやその他のスタッフに、松本零士の漫画 ミライザー・バン を読ませてみたい。