夢なら覚めないで
新型コロナの感染が続いて、去年は美術館や博物館に全く行けなかった。 が、そんなのは今年の前半、オリンピックまでには解決するんじゃないかと期待している。 一度は延期したオリンピックを中止にしないために、なりふり構わず終息させにかかるんじゃないかと。 その後にまた感染拡大するだろうが、それはまた考えるとして、とにかくオリンピックだけは。 関係者はきっと、そんな風に考えているだろうから。 いや、開き直って、終息しなくてもやったりするのかな。
まあ、それはそれとして。
いつ行っても人がいないから感染の心配も無いだろうと、八王子市夢美術館に行ってきた。 現在、 笠間日動美術館コレクション 近代西洋絵画名作展 印象派からエコール・ド・パリまで を開催中。
展示は、19世紀後半から20世紀初頭にかけての、メジャーな画家のマイナーな作品を集めたもの。 絵画の表現は、確かにこの辺りで大きく開花した感があるのだが、その変化を見せるには人も作品もちょっと足りない感じだった。 入館料相当とも言える。
以下、印象など。
一点だけ展示されていたルノワールの 西洋かりんの木 は、いかにも印象派な作品。 なんかやたら力強い。 そして夏を感じる。
セザンヌの 聖アントニウスの誘惑 は、誘惑する女が魅力的ではないせいで、全然違う方向に見えてしまう。 聖者は誘惑に耐えているのではない。 嘆いているのだ。 長く苦しい禁欲的な修行の日々の成果が、あんなだらしない体の女にさえ欲情してしまう自分だったことに。
シャガールの ポエム は、詩集の挿絵として制作されたという版画24点。 画風はいかにもシャガールだが、内容は、良く言えば幅広い。 好きなのはNo.9。 No.15ぐらいから拗らせてきた感がある。 No.21は何をやっているのか。 心の汚れた俺には、公然猥褻にしか見えない。
しかしここに来る度に思うことだが、これだけ入場者が少なくてやっていけるのかね。 ゆっくり観れるのは良いし、感染の心配をしなくて良いのもありがたいので、俺としてはこの調子で続けて欲しいが、続けることができるのだろうか。 余計なお世話か。