どこを見ているのか
寒い。 ここ数日はちょいと顔を覗かせるぐらいだった霜柱が、今日は5センチぐらいに立ち上がっていた。 既に多くの人に踏み荒らされている霜柱を、俺も踏み潰す。 小さな破壊に心躍る朝。
「こないだ渡邊さんが会社に来てるとこ見たんですけど、手ぶらなんですね」
「うん。 たいてい手ぶらだよ」
「それで、なんかすごい堂々と歩いてますよね」
「堂々と…なんだよそれ」
「もう、こんな偉そうな感じで」
だそうだ。 寒さに背を丸めていないのだと解釈して、これはこれで良しとしよう。
- なぜ、男は「女は馬鹿」と思ってしまうのか / 女は男のどこを見ているか
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本屋の新書コーナーで、並んで平積みになっていたもの。 タイトルの並びが面白くて、2冊とも買ってきた。 「地図を読めない女、話を聞かない男」 から続く、男女差を論ずるものだが、この本で扱っているのは主に女性。 どっちの本も、前半は 「なるほど、そんなものか」 と思うのだが、後半になると少々うんざりしてくる。 面白かったのは、 「男は事実を記憶し、女は感情を記憶する」 というのと、 「幸せ恐怖症」 かな。 あと、この本によると、俺はやっぱりもてないようだ。
この手の本が流行ったのは、 「地図を読めない…」 が売れて他がそれに追随したからだが、追随できた背景として、 「男女に違いは無い。 あるのは社会的な抑圧だ」 と主張する人たちからの圧力が減ったこともあるんだろうな。