ジャニーズ

過去に裁判で性加害があったと認められたのだが、その時はほぼスルーだった。 それが今になって取り上げられるようになったのは、やっぱり BBC で報じられたからだろうか。

かつてはスルー組だった NHK で取り上げた、ジャニーズの会見について。 NHK NEWS WEB から。

ジャニー喜多川氏による性加害への認識について、藤島ジュリー氏は 「暴露本が出たり雑誌で特集が組まれたりしているのは知っていたが、当時、確かめなかったのが私の責任であり、罪悪感がないということは全くない。 親族であってもものを言えなかったというのが弊社のいびつなところで当時は何もできなかった」 と述べました。

〜中略〜

特別チームの報告書で今回の問題の背景に 「メディアの沈黙」 があると指摘されたことについて、今後の方針を問われた東山氏は 「メディアとは対話は必要だと思う。 深いところは分からないが、喜多川氏やうちの事務所がすべて悪いと思っている。 僕自身がやることで対話が深まればいいと思う」 と話していました。

また、辞任した白波瀬副社長が事務所を退所したタレントが出演できないように圧力かけたのではないかという指摘を受け、 「そういう風に思われたのは事務所が悪い。 その責任をとって白波瀬は退任した。 これからどのようにメディアと付き合うっていくか前向きに考えたい。 僕はすぐ記者会見にも出られるので対話も多くなる」 と述べました。

その上で、東山氏は会見の終わりに 「メディアはメディアで考えていただいて、その意見を頂戴したいと思う。 過去は変えられないし、本音で話すこともできずに想像であるとかそんたくが働いている部分があったかと思う。 今後、メディアとの意見交換の場を作ることは大事だと思う。 これから本音で話し、意見をうかがう機会もなるべく作るようにしたい」 と述べました。

抜粋したのは、会見記事の中で メディアの沈黙 と見出しが付けられた部分。

NHK では、これを受けてコメントを発表している。 同じく NHK NEWS WEB から。

ジャニーズ事務所は、故ジャニー喜多川氏が性加害を行っていたと認めました。 未成年者に対する悪質な性加害が、長期間にわたって取引企業で行われていたことを深刻に受け止めています。

ジャニーズ事務所の再発防止特別チームの調査報告書では、 「マスメディアからの批判を受けることがないことから、ジャニーズ事務所が自浄能力を発揮することもなく隠蔽体質を強化し、その結果、被害が拡大した」 などと指摘しています。

この問題をめぐっては、これまでも週刊誌等でたびたび報じられ、性加害の事実を認定した東京高等裁判所の判決が2004年に確定するなどしましたが、NHKは、当時、この問題について認識が薄く、その後も、取材を深めてニュースや番組で取り上げることはありませんでした。

多くの未成年者が被害にあう中で、メディアとしての役割を十分に果たしていなかったと自省しています。より深く真実に迫ろうとする姿勢を改めて徹底し、取材や番組制作に取り組んでまいります。

ジャニーズ事務所に所属するタレントの起用についても見直すべきだとのご指摘を受けています。 NHKでは、出演者の起用については、番組の内容や演出に合わせて、ふさわしい人を選定してきましたが、今後は、所属事務所の人権を尊重する姿勢なども考慮して、出演者の起用を検討したいと考えております。

ジャニーズ事務所に対しては、今後の被害者救済や再発防止の取り組みについてNHKとして改めて詳しく説明を求め、その後も実施状況を注意深く確認してまいります。 放送業界で人権尊重の考えがより浸透するよう、公共メディア・NHKとして、取り組みをさらに徹底してまいります。

形式的にはジャニーズの会見を受けてのコメント発表だが、ジャニーズが会見で話す内容も、それに対するコメントも、もうずっと前から擦り合わせてたんじゃないかって気がするよ。

まあそれはそれとして。 NHK のコメントは、これは何だろうね。

「こんな状態でした。 今後は改善します」

記事を端的に表現するとこうだよな。 それでいいのか?

「こんな状態でした。 そうなった理由はこうです。 だからこう改善します」

あるべき構成はこうだろう。 そして実際に改善される可能性も、こっちの方が感じられる。 足りないのは 「何故」 だ。

何故意識が薄かったのか。 本当に意識が薄かったのか。 むしろ意識が濃かったからこそ取り上げなかったのではないか。 そんな深掘りなくして、本当に改善なんてできるのか。

と、他人の姿勢を責めるときにノリノリで出てくる言葉が、大体ブーメランで自分に刺さったりするからね。 俺も気を付けよう。