インフルエンザ
熱は37度台前半まで下がってきたので、気温が上がるのを待って昼近くに父を連れて病院に行った。
待合室には結構たくさんの人がいて、順番が回ってくるのがいつになるのかと絶望的な気持ちでいたら、程なく名前を呼ばれて、なぜか風邪ともインフルエンザとも関係なさそうな検査をしようとする。 当然咎める俺。
「何をしてるんですか?」
「はい、あの、実は前回の健康診断にきてもらった時にやってなかった項目があって…」
「聞いてませんよ?」
「はい、それは、次回来ていただいた時に言えばいいと…」
「今がその次回ですよね。 聞いてませんよ?」
「はい、あの、すみません」
「今日は健康診断の結果を聞きに来たんじゃなくて、体調が悪いから来てます。 昨日は結構熱があって、インフルエンザかもしれないので来てるんですよ。 こちらの事情は知ったこっちゃ無いですか?」
「いえ、そういう訳では…」
「じゃあどういう訳ですかね。 こちらがなぜ病院に来ているのか、その事情を一切聞かないまま、まずは自分たちのミスの対応ですよね。 しかもミスがあったことは黙ったまま。 どういう訳ですか?」
と、クレーマーぶりを発揮しているところに院長登場。 インフルエンザと言ってるのが聞こえて、やってきたらしい。
「勝手なことしちゃダメでしょ。 マスクして。 それからお父さんにはベッドに横になってもらって、布団もかけて暖かくして。 インフルエンザの検査をするから準備して」
看護師にそう指示した後、こちらに向かって
「色々すみません。 まずはインフルエンザの検査をします。 結果はすぐに出るので、ちょっと待っててもらえますか」
と検査へ。
で、検査の結果。
「インフルエンザでした。 今日から5日間の外出禁止になります」
「あー、そうですか、インフルエンザですか」
「でも今はいい薬がありますからね。 1回飲むだけでいいんですよ。 後は暖かくして、しっかり食べて、ゆっくり寝てれば大丈夫です」
「わかりました。 自分まで外出禁止ってことはないですよね?」
「症状が無ければ大丈夫ですよ。 熱が出たらすぐ病院に来てください。 ところでちょっと気になるのが、健康診断で撮った肺の写真なんですけど」
「ああ、それ。 診断当日にも聞きました。 大丈夫だと思うけど一応CT撮った方がいいかもって、悩んだ末に様子見になりました。 確か去年も」
「そうですか。 多分大丈夫とは私も思いますが、この際はっきりさせた方がいいとも思います。 CT撮ってみませんか?」
「撮るのはいいんすけど、できれば今度の土曜日がいいんですよね」
「土曜日もやってますよ?」
「それは知ってますけど、今度の土曜って、ちょうど外出禁止の5日目じゃないですか」
「え? あー… そうでしたね…」
「診断は今日ですけど、熱が出てたのは昨日で、今日はすでに回復傾向ですよね。 だったら今度の土曜はギリギリセーフにならないですかね」
「そうですね。 それでは、このまま回復が進めば、特別に土曜は外出しても良しとしましょう」
ということで、インフルエンザとは別に肺のCTを撮るために紹介状を受け取ってきた。
しかし、ここにきてインフルエンザとはね。 まあ、忙しくはあるのだが微妙に手を抜けるところまできているし、今週残りは全部半休にするか。