喋る茸

そこらの植物がある種の会話をしているのは知っていたが、会話をするには一定以上の構造的な複雑さが必要だろうとも思っていた。 でも植物の中では単純な方に思えるキノコも会話をしているらしい。 Livedoor NEWS から。

キノコたちは、お互い 「おしゃべり」 をしているという。 キノコ専門家らによると、最大50もの単語を駆使し、天気やこれから起こり得る危険についての話に花を咲かせたり、他の種にここは自分の領域だから後ろに下がれと伝えている可能性もあるそうだ。

今回の研究では4種類のキノコの電気活動のパターンを分析、根にあたる菌糸体を通じて行われる会話が始まるとその波形が急上昇したそうだ。 英ブリストルにある西イングランド大学のアンドリュー・アダマツキー教授によると、キノコの言葉の平均は5.97文字、4.8文字である英語よりも複雑なものだという。 王立学会のオープンサイエンス誌で、アダマツキー教授はこう話す。

「電気活動が、キノコのコミュニケーションだと仮定すると、キノコの言葉の長さは人間の言語と呼応することがわかりました」

「そのボキャブラリーは最大50単語、しかし頻度の高い単語は15から20単語の間となっていることがわかりました」

分かっているのは2点。

これを、茸を独立した個体とみて人間の活動に例えるなら会話だろうが、そもそもの話、茸を独立した個体とみるのが正しいのか、そこからだよな。

一つのユニットを構成するのは、ある程度複雑な傘の部分と、そこから細く長く伸びる菌糸。 この構造は、人間よりも、人間の内部の神経細胞に例える方が自然に思える。

であれば、研究の結果も 「茸は実は会話してます」 ではなく 「独立した茸の群生に見えるものが、実は一つの群体なんです」 だよな。 敢えて人に例えるなら、地中に脳が薄く広がっていて、生殖器兼感覚器が地表に出ている状態か。 脳があっちこっち勃起して地面から出てきたのが茸です、と。

そんな目で見ると、榎茸とか、凄いよな。 記事にはし辛いだろうけど。