差別とは

所謂まとめサイトで、こんな記事を見た。

米テキサス州で20年間教鞭をとってきた大学教授が”トランス差別”を理由に解雇された。 生物学の講義で 「性別はX染色体とY染色体によって決定する」 と説明した後のことだった。

去年11月、短大セント・フィリップス・カレッジに勤めるジョンソン・バーキー教授が 「性別はX染色体とY染色体によって決定づけられる」 と授業中に説明。 これを聞いた学生4人が講義室から退室する出来事があった。

彼の説明は 「生物学において基礎的かつ広く受け入れられている概念であり、20年間のキャリアで他の学生から文句が出たことはなかった」 にも関わらず、大学側はバーキー教授を解雇。

その理由として、懲戒処分通知書には 「大学は宗教的な説教、同性愛者やトランスジェンダーの個人に対する差別的な発言、女性蔑視的な冗談など多数の苦情を受けた」 と記されていたようだ。

いくらなんでも性別が染色体で決まると講義しただけで解雇されたりはしないだろう。 何か他に余計なことを言ったんじゃないか。

そう思って元記事を探したところ、これが見つかった。 NEW YORK POST から。

A biology professor at a Texas community college has claimed he was fired for “religious preaching” after he taught a lesson about how sex is determined by X and Y chromosomes.

Johnson Varkey, who has taught at St. Philip’s College in San Antonio for 20 years, claimed he was accused of “religious preaching” and let go after he discussed the human reproductive system during a lesson on Nov. 28, 2022, which led to four students walking out of the lecture hall.

The First Liberty Institute, a Texas-based nonprofit Christian conservative law firm, last week sent a letter to the school on behalf of the veteran educator demanding his reinstatement.

“The college fired him for teaching basic and widely accepted concepts of biology. We’re asking the college to immediately reinstate Dr. Varkey to his position and clear his record of any wrongdoing,” the institute said in a statement.

Varkey, an adjunct professor, has taught human anatomy and physiology to more than 1,500 students since 2003, according to First Liberty.

“During Dr. Varkey’s 20-year employment as a biology professor at St. Philip’s College, he consistently received exemplary performance reviews and was never subject to discipline. Throughout that time, he never discussed with any student his personal views — religious or otherwise — on human gender or sexuality,” it said.

The law firm claimed the four students stormed out of the lecture hall when Varkey “stated, consistent with his study of human biology and religious beliefs, that sex was determined by chromosomes X and Y. In two decades of teaching these basic, unremarkable concepts, no other students complained.”

日本語記事は、染色体が性別を決めると言ったことで学生が退室し、教授が解雇されたように書かれている。 しかし英語記事だと、そう講義した後に religious preaching があって、これが問題だったように読み取れる。 宗教的な説教が問題だったと。

解雇に抗議しているのがキリスト教系の団体であることからも、明記されていないその内容が推測できる。

染色体で決まる性別こそが神が与えた性別である。 だから人は、その性別を受け入れて生きるのが正しい。 所謂 LGBT は神の意思に反している。

そのぐらいのことを言ったんじゃないのかね。

だとすれば、抗議して退室する学生がいてもおかしくは無い。 学校側も、抗議されれば、教授に何らかの処分を課さざるを得ないだろう。 それでも解雇は重過ぎだと思うが。 いや、俺が日本で暮らしているからそう感じるのであって、ポリコレが無駄に浸透したアメリカだと当然の処分なのかもしれないな。

まあ何にせよ religious preaching があったことを省略というか隠蔽しちゃ駄目だろう。 ポリコレやLGBT界隈に思うところは多々あるが、こんな翻訳で印象操作をするのは違うと思う。

しかしなぁ…

ここまで極端だと元記事を見てみようって気になるけど、もっと軽いと 「へー」 で終わりそうだよな。 そしてそんな積み重ねで、気付かないうちに植え付けられた偏見がたくさんありそう。

あ、そういった状況に警鐘を鳴らすために、敢えてこんな極端な翻訳記事にしたのかも。

いや、それは無いか。