月と星の国の五つ星の傭兵
中国の一帯一路構想が新たな軋轢を生んでいる話。 読売新聞から。
パキスタン紙ドーンなどによると、パキスタン南西部グワダルで11日、武装集団が五つ星ホテルに押し入り、警備していた治安要員と銃撃戦となった。 治安要員1人が死亡し、武装集団の全員がホテルの入り口付近で射殺された。 武装集団は3~4人の男で、ホテル内にいた客が負傷したとの情報もある。
パキスタン南西部バルチスタン州の反政府武装組織「バルチスタン解放軍」が、「中国人と外国の投資家を狙った」と犯行声明を出した。 この組織は昨年11月、南部カラチの中国総領事館を襲撃した。
グワダルは、中国主導の巨大経済圏構想「一帯一路」の一環で整備が進む「中国・パキスタン経済回廊」(CPEC)の南端に位置し、中国が大規模な港湾開発を進めている。
別報によると、治安要員は傭兵だそうだ。 襲撃側の武装が自動小銃だったのに対して、防衛側の武装は拳銃とサーベルだったとのこと。
彼我の戦力差はかなりのものに見えるが、結果は襲撃側が返り討ちの皆殺し。 この戦力差を埋めたのは、地の利と技術だろうか。 良いホテルならいろいろ狙われたりするだろうし、やっぱり良い傭兵を雇ってるんだろう。
ところで、全滅してるのに犯行声明って、どうなんだろう。
襲撃側の生存者無しってのは自爆テロも同じだが、自爆テロの場合は効率が全然違うからね。 自爆一人で死者負傷者それなりに稼ぐし。 しかし今回のは、バルチスタン解放軍側の完全な赤字。 これで犯行声明をあげると、バルチスタン解放軍は大した脅威じゃ無いと判断されそうなものだが。
まあ、襲撃の可能性があるってだけでも脅威にはなるか。 あと、場所的にインドがスポンサーだったりして、結果がどうであれアピールしないわけにはいかない事情があるのかも。