檸檬

昼休み。 食堂で定食を食べながら。

「檸檬を褒めてる人って、結局自慢してるだけですよ」

「俺にはあれが理解できるんだっていう?」

「そう、そんな感じ」

「まあ、それはあるかもね」

「実際、全然大したこと無いんですけどね、あんなの」

「そう?」

「家の隣のスーパーなんですけどね」

「うん」

「この前、パン売り場に刺身のパックがおいてありました」

「いや、それ違うから」

「ジュース売り場に、缶チューハイがあったこともありますよ」

「だから違うから。 単に面倒になっただけでしょ? 戻すのが」

「何言ってるんですか。 誰かの脳内爆弾に決ってるでしょう」

「脳内って」

「俺も、海苔塩のところに薄塩を置いたことがあります。 ポテトチップス。 爆弾だと思って」

「また控え目な」

「目立たない分、テロとしてより高等なんですよ。 基次郎なんて青いです」

「ははは」

「ところで」

「うん?」

「実際にレモンをおくのと、二次元の女の子に萌えるのと、どっちが上だと思います?」

「あー、それは二次元かも」

何でそんな話になったんだったかな。 確か、オタクの犯罪がどうとかから始まったような。 現実と妄想の区別がどうとか。