電話をもう一度

世論調査について。 JIJI.COM から。

フジテレビと産経新聞社は19日、合同で行った世論調査について、委託先の会社が架空の調査結果を計上する不正を行っていたと発表した。 両社は調査を基にした放送と記事を全て取り消すとともに、再発防止体制が確保できるまで新たな調査を見送るとしている。

フジテレビ企業広報室によると、問題があったのは昨年5月~今年5月に実施した政権支持率や時事問題に関する計14回の世論調査。 業務委託先の調査会社「アダムスコミュニケーション」(東京都品川区)が約1000人分の電話調査の半分を無断で「日本テレネット」(京都市中京区)に再委託し、同社は電話をしていないのに調査したと偽ってアダムス社に報告していた。

俺が世論調査の電話を初めて受けたのは、俺の人生的にはそう遠くない昔の 2016年 だった。

それまで一度もなかったのが、その後は何度もかかってくる。 毎回、電話の冒頭に コンピューターが無作為に選んだ電話番号 と言うのだが、答えてくれた電話番号はプールしてるんじゃないのかね。 無作為というのも、実際は 実績枠+新規枠 からの抽出ではないか。 流石に完全無作為じゃ外ればかりで終わらないだろうし。

で、もともと世論調査なんてそう信用していなかったが、実際に調査される側になってますます怪しいと思うようになった。 人が応対するのではなくプログラムで自動実行される電話調査は、最初の方の選択肢に回答が集中してしまう。 平日の日中に対応できるような層、つまり年寄りだと、たぶん三択を超えるともう意味がない。

ところで捏造がバレてしまったフジ産経の下請けと孫請けだが、人が電話をかけて口頭で調査していたのだろうか。 半数を再委託するとか、再委託されたが電話しなかったとか、自動実行タイプじゃ発生しない問題だよな。 1000件というのも、自動実行で扱うには少ない気がするし。

まあ自動実行でも追いつかない程の無茶な納期を要求されたのかもしれないが、そんなことよりも気になるのは 放送と記事を全て取り消す の実効性をどう担保するのかってこと。

記事を取り消したところで、その記事を見た人の記憶が消えるわけではない。 いや、消えたら消えたで怖いんだけどさ。 でも今の技術じゃ消せない。 消せないよな? きっと消せないとして、だからできるのは二択。

やるべきは後者だと思う。

紙やWebなら、元記事に 「これを取り消しました」 と併記して、目立つところに掲載し続ける。 放送なら、元記事を放送したのと同じ時間帯に取り消しを報じ続ける。 一ヶ月ぐらい続ければ、取り消しも十分に広がって、誤認したままの人が少数派になるんじゃないか。

でも実際は、何か訂正するときはいつも、端っこの方で小さく報じて終わり。 たぶんアリバイ作り。 その裏で、訂正記事がクローラーに拾われないようにクローラー避けを仕込むとか、無かったことにする努力は惜しまなかったりする。 まあ、だいたいバレるんだけどさ。

絶対やらないだろうけど、それでも敢えて言うなら、積極的な周知に併せて効果の検証もして欲しいものだな。 取り消しがどこまで広がったか、3日後、一週間後、一ヶ月後、一年後、ぐらいで周知度を測定するのだ。 手段はもちろん、名誉挽回の電話で。

フジ産経はこの記事を取り消しましたが、取り消したことを知っていますか?

  1. 元の記事を知らない。
  2. 元の記事は知っているが、取り消されたのは知らない。
  3. 元の記事を知っているし、取り消されたのも知っている。
  4. 元の記事は知らなかったが、取り消されたのは知っている。

うーん… 三択を超えたら駄目とか言っておきながら四択になってしまった。 元記事とその訂正。 知ってると知らない。 この組み合わせなので、四択になってしまうのはしょうがないのだが…。

しかし、なんかだらだら考えているうちに、訂正がどんな感じで広まっていくのか純粋に興味が出てきた。 やりたくないだろうが、フジ産経には是非とも調査をして欲しい。 とりあえず電話で。 これでまた捏造して、バレて、汚名挽回してしまいそうな気もするが。